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[がっちりマンデー] がっちり地方乗り物!(3)

2018年11月18日

がっちり地方乗り物

株式会社シンクトゥギャザー

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続いてやって来たのは群馬県桐生駅。

この街にちょっと変わった儲かり乗り物があるというので到着した駅前で待っていると…

「あれですかね?」

ゆっくりと現れたのはなにやら、ちょっと頼りないカートのような乗り物…

これは一体?

「これなんですか?」

運転手の津久井明さん、

バスです。

そうなんです、実はこれかなり小さいですがれっきとしたバス。

その名も「eCOM-8」。

eCOM-8

ただ走ってみるとやっぱり遅い。その最高速度は19キロ。

こんなのに乗る人がいるのか、と思いきやおっと結構乗っている。しかも満員。

現在このミニミニバスが桐生市内で動物園や遊園地、観光スポットをつなぐ路線バスとして活躍しているんです。

楽しいね。

風が気持ちいいね。

しかもこのバス、サイズが一般的な路線バスの5分の1という小ささが売り。

くねくねした道が多い宇奈月温泉街の観光客の送迎だったり、山間部に住むお年寄りたちの生活の足としても大活躍中。

そしてお客様にとって一番の人気のヒミツはこのバスは乗車料金がゼロ円ということ。

桐生市など地元の市町村が市民のサービスとして無料で走らせているんです。

宗村正弘社長

それじゃ儲かりバスじゃないって思うけど、儲かっているのは実はこのバスを作っている人たち。

こちらこのバスを作ったシンクトゥギャザーの宗村正弘社長。

そんなに売れているんですか、このバス?

全国で20台製造して色んなところで使われている。

「1台いくらですか?」

1,500~1,600万円。

なんと1台の値段は高級外車が買えちゃうほど。

それが20台ってことは売上げ3億円とがっちりすぎる!

儲かるヒミツ

では、なんでそんなに儲かっているのかそこには驚きのヒミツが…

なんでこんなに売れているかというと、実はこれ電気自動車。

家庭用のコンセントで充電できて8時間で満タン、40キロ走れちゃうってことですが、これが電気自動車ってなると買う方もかなりおいしい。

電気バスを購入した桐生再生の清水宏康さん、

補助金のおかげ。

地域創生循環型資金で5,000万円補助が出た。

電気バスを運用するとなると脱温暖化を目指す国から結構な額の補助金が出る。

だったら買ってみようということもあり、これまで6つの自治体にこのeCOM-8が売れたんです。

19キロの理由

にしても、さすがに最高速度19キロは遅すぎるような…

でも社長曰くこの19キロっていうのがバスを作るにはとっても都合が良いらしんです。

ナンバーが取りやすい。

シートベルトはいらないし、衝突試験もいらない。

自動車は最高時速が19キロ以下となると色々と色んなルールが大幅に緩和される。

一般の車では必ず必要なシートベルトがいらないし、通常なら義務付けられている窓ガラスもいらないのでとにかく簡単に作れちゃう。

そして何よりその遅さも実はそんなに気にならないそうで、

A地点からB地点に行く時間はスピードを出そうが出すまいがほぼ変わらない。

え~本当?

なんと市街地なら時速19キロでも普通の車と変わらないってなんとも信じられないですが、だったら実験しちゃおうということで普通の乗用車とそのスピードを比べてみることに。

走るのは桐生の中心地を回るおよそ5キロのコース。

まずは普通の車でスタート。

時折信号などに引っかかりながら進みまして、そのタイムは7分23秒。

続いて電動バス。

こちらも随所で信号に捕まるも、いたって順調に進んでいくが果たしてそのタイムはどうなっているのでしょうか?

8分10秒。

その差は僅か40秒という結果に。

信号や歩行者で止まることの多い地方の街では19キロでも問題ないんですね。

そんな手軽さと便利さが受け、すでに追加で20台の発注が来ているというから、これまでと合わせて売上げ6億円超えも間違いなし。

これは増々、

がっちり!

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