新型コロナの影響を受けつつも思わぬ需要が見えてきた防寒カメラについてです。
緊迫の様子を捉えていました。
セーフィー株式会社
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施設の取材をしていると1台の救急車がやって来ました。
降りてきたのは防護服姿のスタッフ。
ここ湘南国際村センターは新型コロナの軽症者を受け入れています。
6月中旬、入所者はゼロになりましたが、その後受け入れ数が増え現在56人が入所しています。
元々医療機関ではなく宿泊施設のため緊急で設備などを整えました。
そこで活躍していたのがインターネット経由で離れた場所から映像を見られる市販の防犯カメラです。
患者用の水を補充したり昼食を置いたりしている。
レッドゾーンへのスタッフの出入りを減らし、患者の生活支援をする目的です。
神奈川県の新型コロナ対策本部、南川修さん、
レッドゾーンは防護服とマスクを着け入らないといけない。
中に入って水など在庫を数えてから補充だと、またいったん出でこなければいけない。
映像で確認できれば1回で済む
接触しないように屋外にもカメラを設置。
先程の救急車もカメラが捉えていました。
東京・五反田。
五反田バレーと呼ばれベンチャー企業が集まるこの地に防犯カメラを作った会社があります。
大手企業も手掛けインターネットで録画するカメラのシェアは30%を超えて1位。
売りは月1,200円からの手軽な利用料金と高いセキュリティです。
しかしインターネットにつなぐカメラは流出のリスクがつきものです。
ハッキングした映像を勝手に公開するのぞき見サイトも。
セーフィーの佐渡島隆平社長、
車が動いているのが見える。
インターネットから勝手に見られている。
防犯目的に設置したはずのコインランドリーやプライベートな家の庭などが知らないうちに見られているのです。
セーフィーの製品はカメラ自体にソフトウェアを載せ暗号化し流出を防いでいるといいます。
警備最大手のセコムがシステムを採用するなど拡大する一方、コロナ禍でいま転換期を迎えています。
飲食や小売りの休が相次ぎ新規営業ができず厳しい。
新しい分野の開拓をいまい必死にやっている。
セーフィーの主な顧客はコロナの影響が厳しい飲食業界。
大口チェーン店との契約が打ち切られるなど苦戦し、いまは社長自ら積極的な営業活動に動いています。
コロナで映像の使い方変わったか?
ウルトラチョップの高岳史典オーナー、
はじめは防犯カメラが目的。
コロナがあり、お客様の混み具合を空間で把握したい。
どれくらい密集しているのか、密を避けるために。
カメラでないとわからない。新しい使い方だと思う。
現場に足を運ぶことで防犯だけではない新しい需要をこのカメラに見出しました。
さらに新たな開拓先が建設業界です。
先週、東京都内の建設現場で多数の感染者が確認されるなど対策を迫られています。
この現場を監督する鹿島建設の事務所を訪れると、社員が見つめていたのはずらりと並んだモニター。
東京ドーム15個分にも及ぶ建設地をカメラでまとめて管理しています。
聞こえる?
聞こえます。
境界線の位置出しをお願いします。
現場監督が事務所から指示を出し、その様子を映像で確認。
現場向けに開発したセーフィーのカメラです。
リモート化を進めることで3密とともにあのイメージを払拭したいといいます。
鹿島建設の横尾敦さん、
「きつい」「汚い」「危険」の3Kと言われる。
コロナをきっかけにこうしたリモートの動きを加速させたい。
新型コロナが変えた防犯カメラの新たなニーズ。
コロナの最前線で使うのは予想していなくてびっくり。
遠隔が世の中の当たり前になってきている。
遠隔で何かをすることに貢献していきたい。