国内電機メーカーの事業からの撤退など家電業界は転換期を迎えています。
こうした中、家電量販店大手のエディオンは10月9日、企画から設計まで全て自社で手がけた家電を11月中旬から発売すると発表しました。
売る側が自ら開発に乗り出したプライベートブランド家電。
その最大の売りは販売の現場で集めた消費者のリアルな声でした。

株式会社エディオン
[blogcard url="https://www.edion.com/"]
フィギュアスケーターの本田姉妹が登場したのは家電量販店エディオンの新戦略発表会。

新たなプライベートブランド、「e angle(イー・アングル)」を発表しました。

久保允誉社長、
メーカーにお願いしても家電の小物は作ってもらえなくなった。

われわれがお客様が喜んでくれる商品を開発していこう。

e angle(イー・アングル)
今回のブランドの最大の特徴は企画・設計から販売まで一貫して手掛けることです。

業界再編が進み家電を手掛けるメーカーが減少する中、小回りがきく商品開発をすることで他の家電量販店との差別化を図る狙いです。

エディオンはこれまでもプライベートブランドを展開してきました。
しかし、イー・アングルでは全国およそ360店でお客様と接する従業員およそ1万5,000人が吸い上げたお客様のニーズを商品に反映させるといいます。

そのうちの1つがヒーター付きトイレ照明。

冬場寒いトイレに移動し、その温度差で血圧が変動するヒートショックの対策として開発されました。

すぐに温まるようにヒーターの熱を効率良く広げる設計にしたといいます。
エディオンはほかにも部屋干し向けの乾燥機など12種類の家電を今年度中に発売する予定です。

新晶取締役、
お客様からのこんなものつくってほしいを形にする。

利益率も高く、業績への貢献度は大きい。

株式会社ドン・キホーテ
[blogcard url="http://www.donki.com/"]
プライベートブランドに力を入れるのは家電量販店だけではありません。

ディスカウントストア「ドン・キホーテ」の情熱価格です。

商品企画・開発科家電責任者の水橋晃司さん、
9月に発売したばかりのプライベートブランドのウエアラブルウォッチ。

ドン・キホーテの出発点はまず価格。

その上でお客様の求める機能を見極め買いたくなる商品に仕上げるといいます。

この端末は健康機能に特化しました。

連動させたスマホのアプリでは消費カロリーや心拍数、睡眠時間などを記録できます。

トレーニングを目的としたお客様には十分なスペック。

発売して2週間もたっていないが黒はほとんど売り切れ状態。

こちらはドライヤー。

7,980円と一見安くはありませんが、

女性客から「髪を乾かす時間がもったいない」と時短したいという要望が多かったので、風量を上げることによって乾かす時間を短縮できるようにした。

髪を守りつつ、強い風を出せることを実現し、ドン・キホーテのドライヤーで一番に人気商品となりました。

お客様の声を直接商品に反映する。
小売の強みを生かすプライベートブランド。
すでに1,000点まで増えています。
プライベートブランドを増やしたいという気持ちは特にない。

やはりメーカーさんの商品が一番いい。

それが安く提供されればそれに越したことはない。
