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[WBS][グリーン革命の未来]”究極のエネルギー”に日本技術[国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

アニメ「機動戦士ガンダム」の現在公開中の最新映画。

そしてこちらは2014年に公開されたSF映画「インターステラー」。

こうしたアニメのロボットやSF映画の宇宙船の動力源として描かれてきたのが核融合です。究極のエネルギーとも呼ばれる核融合の開発の最前線では日本の技術力が活かされていました。

国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

量子科学技術研究開発機構
量研(QST:キューエスティ)は、放射線科学や量子ビーム応用研究、核融合研究開発を通じて、量子科学技術の水準を向上させ、医療、ライフサイエンス、ナノテクノロジー等の産業での利用やイノベーション創出を目指す研究開発機関です。

フランス南東部のプロバンス地方。

東京ドーム9個分の広大な敷地に核融合実験炉「ITER(イーター)」が建設中です。

ヨーロッパ各国や日本、アメリカなど33ヵ国が参加する国際プロジェクト。

総工費はおよそ2兆5,000億円。4年後の2025年に模擬燃料で運転を始める予定です。

イーターのベルナール・ビゴ機構長。

再生可能エネルギーを補完するための選択肢として核融合は非常に有望だ。

核融合とは太陽を地上に再現する究極のエネルギーといわれています。

核を分裂させる原子力発電とは異なり、核融合は水素などの原子核をぶつけ合うことで大きなエネルギーを生み出します。

イーターでは太陽の中心温度より9倍も高い1億5,000万度に燃料を加熱することで核融合を起こします。

このとき燃料1グラムで石油8トン分ものエネルギーが得られるというのです。

イーターに参加している日本の研究所「量子科学技術研究開発機構」を訪ねました。

実は核融合の技術は日本がリードしているのです。

これは核融合の実践装置。イーターに先駆けて実験を始める計画です。

量子科学技術研究開発機構の核融合エネルギー部門長、栗原研一さん。

核融合は最先端の技術でつくっているので日本の産業界の力が十分に発揮されて初めてできる。

日本企業も核融合炉の主要な部品を作っています。

東芝のグループ会社「東芝エネルギーシステムズ」がいま作っているのは重さ300トンを超える超伝導コイルという部品です。巨大な部品でも厳しい精度が求められます。

東芝エネルギーシステムズの下之園勉さん。

1ミリ以下という厳しい精度を要求されて達成するのに苦労した。

できがあった部品が次々にフランスに向けて出荷されていて核融合の実用化への動きが加速しています。

しかし、東日本大震災では福島第一原発が電源を失い、核燃料を冷却できず、メルトダウンなどの大事故を起こしました。

核融合の場合、危険性はどうなのでしょうか。

核融合反応では"核の暴走"は一切考えられない。スイッチを切れば止まる。

電源を切れば核反応は止まるため暴走することはないと考えられています。

また、核融合ではコバルト60などの放射性物質が出ますが、原発で出る廃棄物に比べて管理する期間が短いといいます。

2050年までに核融合エネルギーの発電を実現したい。

新たなエネルギー技術は日本のベンチャー企業も。

2012年に創業したクリーンプラネット。

国内スタートアップ企業の評価額ランキングでは1,300億円で6位。注目のユニコーン企業です。

開発するのは大企業から転職してきた技術者たち。

クリーンプラネットの技術部門最高責任者の遠藤美登さん。

トヨタで燃料電池車の開発をしていた。

水素をほとんど使わずに熱が出るのは非常に有効な技術だと魅力を感じた。

その技術がかつて常温核融合と呼ばれた凝縮系核反応。

ここでは東北大学と産学共同で開発を進めています。

東北大学の電子光理学研究センター、岩村康弘特任教授。

ここで核反応が起こる。

岩村教授が使うのはニッケルの上にナノレベルの薄い膜を張った独自の材料。

この材料を真空にした容器に入れて水素を吸収させます。

ヒーターで900度まで急加熱することで水素同士がぶつかり核反応が起き、核融合より低温でエネルギーを生み出すというのです。

燃料を食わないでエネルギーが出るので宇宙空間や燃料へのアクセスが限られたところにメリットがある。

夢から一歩、実現に踏み出した。

究極のエネルギーといわれる核融合。実用化に向けた動きは着々と進んでいます。

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