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[WBS] ギャラクシーノート8に日本のペン!世界シェア9割の技術とは?

2017年10月26日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

韓国のサムスン電子の新型スマートフォン「Galaxy Note8(ギャラクシーノート8)」が10月26日に発売されました。

付属のタッチペンで操作するこのシリーズ、今回そのタッチペンで文字を拡大できたり、外国語を翻訳できたりする新しい機能が数多く搭載されています。

実際に触ってきましたが、今までにない書き心地です。

実はこの新しいタッチペン、開発には高い技術力で世界的に知られるある日本企業の技術が生かされています。

Galaxy Note8

[blogcard url="http://www.galaxymobile.jp/"]

10月26日に発売されたサムスン電子の新型スマートフォン「Galaxy Note8」。

代名詞の有機ELを使用した画面は今回シリーズ最大の6.3インチとなりました。

発売日

何故、10月26日に発売なのか?

実は10月27日にAppleの「iPhone X」の予約が始まります。

その前日というタイミングなのです。

タッチペン

ライバルを意識して今回こだわったのはタッチペンの機能です。

「タッチペンへのこだわりは他社との差別化?」

サムスン電子ジャパン・無線事業本部の有満一裕部長は、

スマートフォンは各社が機能を向上させている。差別化を考えていかないといけない。

実際に大浜平太郎キャスターが試しました。

こんな事ができます。ペンを取り出して立ち上がる前の真っ黒の画面ですが、ここにメモが書けます。これはちょっと斬新ですね。

スマートフォンを起動することなく画面にメモが書けるこの機能、ペンで触れた一部分だけを光らせることができる有機ELの特性を生かしています。

またタッチペンのペン先を前回より半分以上細くして0.7mmに、筆圧を感知する機能を向上させたことで本物と紙とペンのような書き心地を再現しています。

絵心のある人が使うと本格的な絵を描くこともできます。

個人的に私が非常に便利だと思うのがルーペ機能。細かい字にペンをかざすと虫メガネ、大きくなります。これは便利。

ペン先にセンサーが内蔵されていて画面に触れることなく操作できます。

外国語の記事を翻訳する機能もあります。読みたい部分にペンをかざすと文章ごと翻訳してくれます。

今回、肝となるタッチペンはどのようにして作られたのか?

パートナー企業をほとんど明かさないというサムスンに開発元について聞きました。

「どこの企業のタッチペンを採用?」

ワコムと一緒に開発した。

株式会社ワコム

[blogcard url="http://www.wacom.com/ja-jp"]

東京・新宿にあるワコム。

パソコンでイラストを描くためのペンタブレットなどの電子機器を製造しています。

実は2016年に大ヒットした映画「君の名は。」もワコムの製品を使って制作されました。

ワコムのペンタブレットのシェアは世界中でなんと9割を占めます。

ディズニーやピクサーのアニメーション制作にもワコムの製品が使われているといいます。

ペンタブレット

大浜平太郎キャスター、

ペンとタブレットがセットになっているペンタブレット。プロの方も使用するものだということで試してみます。

大浜キャスターの絵を元にさまざまな機能を見せてもらいました。

マーケティングセンターの豊田美奈さん、

力の入れ具合で強弱をつけている。

ペンはわずかな筆圧を感知し繊細な線から力強い線まで表現できます。

色の調整もお手の物、

ちょっと前までタッチペンは微妙な微妙な時間差があった。今はそんな時代じゃない?

書いたらすぐ線が出るという感じ。

この反応速度の速さはペンとパネルの下、それぞれに搭載されたセンサーによるもの。

この自在さがワコウ製品がトップシェアを誇る理由です。

テクノロジー・ソリューション事業部の小峰明武営業部長、

自然な書き味といったときに一番大事なのが「正確性」。書いたところに正確にインクを出す技術もワコムでは達成できている。

実はワコムはドイツのモンブランなどの有名文具ブランドとコラボレーションしたペンも販売しています。

今後は「Galaxy Note8」用にも開発を進めていくといいます。

文房具メーカーとのコラボを増やして、ギャラクシーノート8を使うユーザーに選択肢を提供できる形を考えている。

われわれ書き味にこだわりを持った会社だと思っている。

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