予約殺到のヒミツは築地のプロの技にありました。
鮎の塩焼きにアジの刺身、
さばき方によって味が違う。
美味しさを最大限に引き出す調理法に予約が殺到!
築地お魚くらぶ
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東京・浅草橋。
路地裏の雑居ビルを訪ねると…
階段には人がズラリ!
みなさん、お待たせしました。
部屋に入ってまず身に着けたのはエプロン。
そして真剣な表情で向き合うのは魚です。
魚を学ぶならここかなと。
難しい!
魚専門の料理教室
「築地お魚くらぶ」、魚専門の料理教室です。
魚料理の基本を一から教えるのが特徴。
定員は最大8人と少人数制で料金は1回5,400円から。
この日、初心者向けのクラスが挑むのはアジです。
ぜいご(うろこ)があるので外側から切りづらい。
内側から外側にすっと動かすと三枚おろしの1枚目。
何となくできそうな感じしました?
アジを3枚におろし、刺身にするといいます。
簡単そうに見えてなかなかの難題です。
難しい。
今までちゃんと習わないでやっていた。
だいぶ苦戦している。
うまくいかないときは先生がやってきてマンツーマンで手ほどき。
りきまないで。
力を入れすぎず、まな板との距離や立ち位置を適切に保つのがうまくおろすポイントだといいます。
そして苦労して刺身にしたアジを盛り付けます。
出来上がりを食べるところまでが授業です。
おいしい。本当においしい。
こんなにアジおいしかったんだ。
さばき方によって味が違う。
島津修さん
築地お魚くらぶを主催するのは島津修さん。
7年前に始めたこの教室、今では募集をするとすぐに定員が埋まり毎月100人ほどのキャンセル待ちを抱える人気ぶりです。
さらに島津さん、2018年6月には魚のおろし方やレシピをまとめた本を出版。
魚料理にこだわって指導するのには理由がありました。
自分が扱っている魚を売るために何ができるか。
「おいしかった」「また欲しい、食べたい」というところとうちの商売と直結させたい。
東京・中央区の築地市場。
場内に島津さんの姿がありました。
実は島津さんの本業は魚の仲卸。
自身の目利きで魚を選んで買い付け、飲食店などに卸しています。
この道26年のベテランです。
仲卸は「お魚コンシェルジュ」、魚のことならなんでも知っている。
最適なものを提供できる、そういう仕事。
築地お魚くらぶの魚ももちろん島津さんの目利き。
仲卸が選ぶ魚の良さに触れてもらい本当の美味しさを知ってもらう場所でもあります。
そのため上級クラスでは魚の美味しさをより引き出す調理法を教えています。
旬のアユはどんな調理法がおいしいのか?
背骨を回して串が背骨の下に入った。
まずは串を打って定番の塩焼き。
そして1匹まるごと使った春巻きにバターなどを混ぜた洋風ペースト。
3時間ほどで季節の味覚「アユづくし」の完成です。
頭からパクリ!
おいしい。
商売の方向けでしかなかった仲卸の技術に一般の人にダイレクトに触れてもらっていいなと思っている。
魚はおいしいという思いを強くして帰ってもらいたい。