第二の人生に惹かれて多くの人が集まっています。
月に1度の行列!お客様の目的は?
いらっしゃいませ。
この3人と自転車の関係は?
公益社団法人中野区シルバー人材センター
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のどかな昼時の公園。
その一角に人混みが…
大きい番号でも大丈夫。がっかりしないでください。
何かの抽選のようです。
そして、お客様を番号順に並ばせました。
一体何のため?
リサイクル自転車
建物の中にあったのは数十台の自転車。
ママチャリは8,500円。
折りたたみ自転車、1万1,500円。
ハイグレードのギア付き自転車は1万3,000円です。
購入客は、
狙っていたものを運よく、ありがとうございます。
実はここで売られているのは全てリサイクル自転車です。
元の値段に関係なく3プライスのみ。かなりの掘り出し物に出会えることもあります。
次々と売れていく自転車をしきりと気にするお客様の姿も…
欲しいものがあるけどちょっと番号が遅くて。
自転車を買えるのは番号順です。
実はここのリサイクル自転車は元々は引き取り手のない中野区の放置自転車でした。
中野区都市基盤部の井上雄城副参事は、
資源の有効活用ということで中野区で整備をして、低価格で販売をすることによって適正な自転車利用のPRに。
第二の人生
その仕事を担うのがこの3人。
迎田薫さん(66歳)は元飲食店経営。
リーダーの神山修さん(71歳)は定年まで機械設計の仕事をしていました。
一番の若手、髙橋正司さん(63歳)は元新幹線の運転士。
第二の人生でシルバー人材センターのスタッフとして自転車整備をやることに。
しかし…
「自転車整備の経験は?」
資格もないし、経験もない人が多い。
その仕事内容は撤去後1ヶ月を過ぎて引き取り手のない自転車を軽トラに乗せ作業場へ。
知識も経験もなかった3人が使えるパーツを組み合わせ、毎月35台前後の自転車を新品同様に仕上げます。
第二の人生を歩み3人によって第二の人生を与えられた自転車。
毎月第3木曜日に行われる販売会は常に大盛況です。
先ほど、しきりに会場の中を気にしていた女性、やっと中に入れました。
狙っていたのは新品同様の自転車です。
ところがほかの男性がその自転車を選んでしまった…しかも番号は男性の方が先。一体どうなる?
譲ってもらいました。
優しい男性のおかげで狙いの自転車を手に入れることができました。
この日、35台中24台売れ、売り上げは27万6,000円。
鉄くずになるような自転車が新しいオーナーに自転車として使ってもらえることがとても嬉しい。
中野区シルバー人材センターの瀬田敏幸常務理事は、
地域貢献にも結び付く働きがい、生きがい。
自身の健康づくりにも直結するのが、まさにこのシルバーの仕事。