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[モーニングサテライト]【Marketリアル】VCファンドで日本に新潮流[MPower Partners Fund L.P.]

モーニングサテライト

MPower Partners Fund L.P.

MPower
MPower Partners Fund L.P. は日本初のESG重視型グローバル・ベンチャーキャピタルファンドです

Mパワーパートナーズ。ベンチャー企業への投資を手掛けるファンドです。

5月に設立されたばかりでファンドの総額は160億円を予定。

創業者の一人がキャシー・松井さん。

副会長だったゴールドマン・サックス証券を退社し、一からファンドを立ち上げました。

熱意を持った起業家の夢を実現しようとする話を聞くと感動する。

もっと日本からユニコーン、ボンボン出てほしい。

ゴールドマンでは長年、日本株のストラテジストを務めていた松井さん。

いま投資先を選ぶ上で最も重視するのは・・・

「E」と「S」と「G」。環境、ソーシャル、ガバナンスの原則をコア成長戦略の中に組み込むことでより成長できると信じている企業とパートナーシップを組みたい。

投資の条件は「ESG」

投資の条件はESGの要素を事業や会社の運営に取り入れていることだといいます。

投資先を選ぶ議論の相手は創業者の一人、関美和さん。外資系投資顧問などに務めたほか、ベストセラー本「ファクトフルネス」の翻訳者でもあります。

もう一人の創業者、村上由美子さんはOECD(経済協力開発機構)東京センターの元所長。

3人ともハーバード卒で長年の友人です。

ESGの要素を入れたスタートアップ企業で業績、株価との関連性、分析をしてほしい。

日本企業はそんなに情報が取れないかもしれない。

E(環境)はがんばっているけど、S(社会)とG(ガバナンス)は何もしていない・・・

有望なベンチャーの発掘も一筋縄ではいきません。

すでに投資した幹部が訪ねてきました。ウォーブンテクノロジーズの上森久之さんです。

ウォーブンテクノロジーズは日本語のウェブサイトを複数の言語に変換する「多言語化サービス」を手掛けています。

多様化する日本社会や海外に情報発信をしたい日本企業に貢献できる点がESGの観点から評価されています。

来年4月に東京証券取引所のプライム市場への再編がある関係で上場企業がサイトをリニューアルする流れがあり「英語化」も重要になる。

たくさんニーズはある。

「サステナビリティリポート」を出す会社が多くなった。

特に海外投資家向けが多くなった。その辺りから入るのもいいかもしれない。

連日、起業家たちと面談をする松井さん。なぜ今ベンチャー投資なのでしょうか。

日本経済の成長余地は残っていると思うが実現するための方策を考えないといけない。

VCファンド 日本活性化の”青写真”は

シリーズ「マネー新潮流」。

第1回はファンドの力で日本にどんな新しい流れが生み出せるか、松井さんが描く構想に迫ります。

マーケットで起きているリアルな事柄をお伝えする「Marketリアル」。

今回始まった新たなシリーズ「マネー新潮流」ではマネーの力で時代に新しい流れを生み出そうとする人々に焦点を当ててその動きを継続的に伝えていきます。

第1回のゲストはベンチャーキャピタルファンドを運営するMパワーパートナーズのキャシー・松井さんです。

キャシー・松井さんのプロフィールを紹介します。ゴールドマン・サックス証券で副会長、そしてチーフ日本株ストラテジストを務めた後、去年退社し、5月にベンチャーキャピタルファンドを設立しました。

「今まで上場企業を分析する立場からベンチャー企業を投資するファンドを立ち上げた心境の変化は?」

30年間、日本株式市場を分析してきたキャリアがある。

日本のマクロ的な側面から考えると次の成長ステージに進むためには何が必要かというと構造的な問題、例えば多様性が足りない、ガバナンスが世界標準になっていない、そういう構造的なテーマを研究していた。

次のステージをイノベーションすることを考えるとベンチャーやスタートアップの企業の方がエネルギーが湧いてくるということで上場企業からスタートアップに移りました。

「メンバーは全員女性。女性だけで立ち上げるベンチャーキャピタル、そこに込めた思いや狙いは?」

3人とも長年、女性が少ない金融業界で戦ってきた。女性ベンチャーキャピタリストは世界でも珍しい存在。これからは女性でもベンチャーキャピタリストになれるというのを作りたい。

3人とも親が起業家。起業家の娘3人として、起業することの大変さを親の背中を見てきた。これから日本と海外の有望な企業家の支援をしていきたいと思っている。

MパワーパートナーズはSOMPホールディングスや第一生命保険など大手金融機関からも資金を調達していて、その金額はおよそ160億円の見通し。

主に国内外の企業に投資をするが日本企業がおよそ3分の2、海外企業が3分の1。キャシーさんらの自己資金も入っています。

「上場企業は決算書なども開示されていて情報も広くあるが、スタートアップ・ベンチャーは情報が見にくい。キャシーさんの分析手法は通用する?」

通用すると思う。上場企業と違いスタートアップの世界は情報が簡単に手に入らない。逆に言えば情報ギャップが投資機会。

日本のスタートアップの中に宝物がたくさんあると認識している。海外の機関投資家が日本のベンチャーに注目し始めているが英語の資料がなければ入りづらい。

そういう宝物の発信支援をしていきたいし、情報ギャップが存在しているから投資の冥利があると感じている。

「ゴールドマン・サックスのチーフストラテジストとして金融界のセルサイドにいた。これからはバイサイドとして大口の投資家のマネーを預かってリターンを出していかなければいけない。その辺りのプレッシャーは?」

プレッシャーは感じているが楽しみという気持ちも湧いている。機関投資家にアドバイスをしてきた30年間だったが、今度は自分たちが集めた資金を有望な企業に投資するのか責任感を感じている。

周りの起業家と接して感じるのが若いだけでなく、エネルギッシュで世界を変えていきたいという熱意を毎日感じている。なにか足りないところを応援していきたい。

日本の未来を代表している方々を支援していきたいと思っている。

ベンチャー企業への投資を通じてキャシーさんはどんな変化を起こそうとしているのでしょうか。

今回伺う内容を3つにまとめました。「ベンヤー投資の狙い」「日本ベンチャー投資なぜ少ない?」「日本株『再浮上』の条件は」。

ベンヤー投資の狙い

「ファンドでベンチャーに特化して投資をすることで経済や社会にどんな変化を起こそうとしていますか?」

私たちのファンドの全体のテーマは社会課題をテックを通じて解決できる企業に投資をする。幅広いテーマだが気象変動やコロナ禍で労働生産性が低いなど様々なテーマはあるが、そういうテーマに直接解決を提供している企業の力になりたい。

アイデアはあるが資金が足りない、資金だけではなく人材や組織、海外進出のサポートをしていきたい。

投資先のベンチャー企業を決める条件の一つがESGの取り組みですが重視している理由をまとめました。「『選ばれる企業』になる」「"未成熟"だから効果大」ということです。

「選ばれる企業』」になる

私の子ども、20歳代の子どもですが彼らの考え方が購入したい商品や将来勤めたい会社の条件として社会のインパクト、企業のパーパス(存在価値)などを念頭に考えていく世代。

世界中のスタートアップ、世界中の大企業も次世代を新しくするためにどういう企業風土を作らないといけないのか、価値観を構築しないといけないのかなどを念頭に考えないと優秀な人材が来ない。

選ばれる企業という意味では「E」「S」「G」、当たり前のコンセプトだが良いガバナンスや従業員のウェルビーイングの考えなど当たり前だが浸透していない大企業も残っている。

若いうちにそういう原則や価値観を実装することによって大きくなってから持続可能な成長ができる。

大企業しか選ばれない。人材は売り手市場になっている。

“未成熟”だから効果大

30年間、日本の大企業を見てきた一人として、なぜ持ち合いがダメなのか、なぜ社外取締役を入れる価値があるのかなどベーシックな質問を対応してきた。

何十年、何百人とできあがった企業の価値観を帰るのは膨大な時間がかかると肌で感じてきた。

大人になってからESGの実装をするより、若い段階の企業に価値観や原則を実装することで次の成長ステージのドライバーになれるという思いでベンチャー企業に特化したファンドを作った。

「ESGを取り入れている企業をどうやって見極める?」

簡単ではないが初対面で事業の話を聞く。その上にESGに関するマインドセットがあるかないかを図る。その企業がESGのど真ん中にやっている事業があれば分かるが、そうではない企業も考えている。

企業がESGをコア戦略に組み込むことによって成長ドライバーが実現できるという考え方を持っているかどうかを図る。

投資するかしないかは投資先の企業から一筆書いてもらう。ESGのコミットメントを約束する。投資後、その会社にESGのロードマップを作ってもらう。KPIを組み込んだ戦略を作ってもらう。定期的にモニタリングし、進捗度合いをファンドへの投資家にレポートに生かす。

ほかのESG重視型のVCファンドがもっと出てほしい。大きなムーブメントにつながれば効果が出ると思っている。

「ヘルスケア、ウェルネス、フィンテック、次世代の働き方、教育を重視していく。ESG投資はトレンドだがリターンを出していく点で両立していける?」

トレンドではない。主流になっている。

コロナ以前からサステナビリティ、EDG関連はアメリカの投資信託が平均よりパフォーマンスを挙げている。昔はESGはパフォーマンスが低いものとして理解されていた。今は逆にESGはより高いリターンを得られるとなっている。

トレードオフではなくよりパフォーマンスにつながると証明されている。日本のベンチャー企業でもESGを組み込むことによってパフォーマンス、成長に大きく貢献できると証明したい。

日本ベンチャー投資なぜ少ない?

ベンチャーキャピタルファンドによる投資額を日米で比較すると2019年、2020年ともに大きな開きがあります。

比較にならないくらい小さいですが逆に言えばものすごいポテンシャルを秘めている。

「国内では主に成長中期から後期のベンチャーに投資するということですがこれはどうして?」

日本にあるVCファンドのほとんどがアーリーステージ。日本のスタートアップによくあるのは大きくなる最中に資金の提供が少なくなる。われわれが資金を提供し、より大きくなってからイグジット、IPOやM&Aなどにつながると思っている。

よくあるパターンとしては早い段階でM&Aをしてしまうケースが多いので、そこで資金を提供することでより確立したビジネスができたから上場すればいい。

「女性の起業家に妊娠や結婚の予定を聞いたりすることがある。女性の起業家への投資はどう考える?」

そういう傾向は聞いたことはある。だからこそ今は投資する時期。

女性起業家自身にも助けが必要。面白いビジネスがあれば考えていきたい。

日本株「再浮上」の条件は?

「コロナの回復期、日本株は出遅れているといわれている。政治が動いている中で日本株上昇の兆しもあるが、日本株が持続的に評価されていくためには何が必要?」

前職の立場で考えると日本の株式市場は諸外国に比べるとROEの側面では欧米の水準と比べると低い。いかに日本の資本利益率を上げていくか、例えば利益の拡大だけでなく資本効率、日本は配当性向が低い。少なくても欧州の企業並み、6~7割の配当性向もいけると思う。

ドイツの貯蓄から投資への例が非常に良い参考例になる。

カギはコーポレート・ガバナンスを改善し、ROEを向上させ、そして株価が上がり、貯蓄から投資へという自然の流れにつながると思う。

日本人がなぜ国内市場に参加しないという部分が根っこにある。その根本的な部分を解決できればもっと日本人が日本の株式市場に投資すると思う。

「変わらない日本の企業に少しうんざりして、スタートアップに行くという気持ちもある?」

正直ありました。

今は新しい起業家と接して毎日ワクワク、毎日勉強をしているのでとても楽しい。

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