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[WBS]アメリカのデリバリー最大手!なぜ今、日本上陸?差別化は?[ドアダッシュジャパン]

2021年6月9日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

コロナ禍で大きく成長しているのがフードデリバリーです。

最近では国内外のサービスが乱立し、熾烈な争いが繰り広げられています。

そこに6月9日、参入したのがアメリカのドアダッシュです。アメリカではウーバーイーツを抜きナンバーワンを勝ち取ったドアダッシュですが、なぜこのタイミングで日本上陸を決めたのでしょうか。

ドアダッシュジャパン

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宮城県仙台市。「DUCCA仙台駅前店」では店舗の売上がコロナ前から8割ほど落ち込んだ一方で名物の牛タン弁当を中心としたデリバリー向けの注文は好調だといいます。

店内を見せてもらうと…

DUCCA仙台駅前店の浅野貴之さん、

これがデリバリーで使っている端末。

これが出前館の端末。

これがウーバーイーツの端末。

1年前からデリバリーサービスを始め、今では5社と契約しています。

コロナ禍で成長が加速しているフードデリバリー市場。2025年度には4,100億円程度まで拡大すると見られています。

需要の高まりに対応しようとこちらの飲食店ではさらに新たな会社のサービス導入を決めました。それがアメリカのデリバリーサービス「ドアダッシュ」です。

ドアダッシュジャパンの山本竜馬代表、

英語圏以外での初めてのマーケットということで日本に進出する日を迎えることができた。

6月9日に会見を開き、国内でのサービス開始を発表したドアダッシュ。他社にはない特徴を備えています。

これまでお客様は各デリバリーサービスの専用ページから料理を注文していました。

それに対しドアダッシュは加盟店の自社サイトからもデリバリーを注文することが可能です。店のイメージを保ちつつ、デリバリーの利用につなげられるのが強みです。

ドアダッシュの導入を決めた店は、

地域で長く付き合いのあるレストランのユーザーがいて、僕らが提案するブランドをお客様に直接伝え、強いつながりをつくっていく。

そういう可能性を感じて、そこに契約する強みを感じた。

そのドアダッシュ、なぜ日本進出のスタート地点として仙台を選んだのか?

創業の地、アメリカを取材しました。

日常を取り戻しつつあるニューヨークで鶏肉料理の店「Cocu」を訪ねると…

はい、どうぞ。

こちらの店では複数のデリバリーサービスを使っていますが、次々にドアダッシュ経由で注文が入ります。

Cocuのクリスチャン・テルノアさん、

これもドアダッシュからの注文。

ドアダッシュは現在アメリカ最大手。アメリカのフードデリバリーでのシェアは56%とほかを圧倒しています。

その理由は、

ウーバーよりもドアダッシュを使う。私の暮らす町ではその方が便利。

「住んでいる町は?」

アトランタ。

実はドアダッシュは4,000以上の街で利用可能で、これまで地方都市を開拓し、成長してきました。

また料理だけでなく、ペットフードや常備薬など日用品の配達サービスも手がけていて利用者のすそ野をより広げています。

地方から攻めることでアメリカでナンバーワンのシェアを勝ち取ったドアダッシュ。日本でも地方都市・仙台を最初に選びました。

ドアダッシュのトニー・シューCEO、

仙台では多くの飲食店がオンラインデリバリーを使っていない。

地域の消費者とビジネスをつなげる絶好のタイミングだ。

また今後、新型コロナの感染が収束してもフードデリバリーの利用が減らないと断言します。そもそも日本のフードデリバリーの普及率はアメリカの半分、イギリスの3分の1程度と低水準。後発でも十分戦えるという計算です。

日本戦略は数十年計画だ。短期的なことは気にしていない。

アメリカ最大手の上陸により加熱するフードデリバリー競争。業界に詳しい専門家は…

飲食プロデューサーの周栄行さん、

物流の効率化という観点でもサービスの統廃合は進む。

4~5社くらいに収束していく。

また競争が激しくなり、各社が配送料金を値下げすれば市場もさらに拡大していくと見ています。

配送料金の値下がりとともに地域拡大していくと思う。

高所得層が住む地方都市の周辺にどんどん広がっていく。

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