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[WBS] 「未開拓の地」で勝負!広くて高級モスバーガー!

2019年7月17日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

競争が激しさを増す外食チェーンでいま新業態の出店攻勢が相次いでいます。モスバーガーがこれまでより大きな店舗で高級ハンバーガーに乗り出し、餃子の王将はこれまでより小さな店舗で立ち食いに挑戦します。その狙いを取材しました。

株式会社モスフードサービス

[blogcard url="https://www.mos.jp/"]

モスが横浜の桜木町に7月19日にオープンするのはこちらの店。

宮下祐佳里記者、

お店に入ると左側はハンバーガーを販売していて、右側は紅茶はスイーツを販売するカフェになっています。同じ空間にモスが展開する2つの異なる店舗が入っています。

1,000円以上の高級なハンバーガーを取り揃える「モスプレミアム」と紅茶の専門店「マザーリーフティースタイル」。

別々で展開する2つの店を合体させるモスとして初めての試みです。

さらに新メニューも用意しました。

チェダーチーズとスモークベーコンがサンドされ、モスこだわりのミートソースが溢れる「モスプレミアムバーガー」。

通常のハンバーガーの1.5倍とボリューム満点です。

スモークベーコンの風味と玉ねぎの甘味が相まって奥深い味わいになっています。

クラフトビールも8種類用意。

ファストフードではなく、レストランとして楽しめるメニューを取り揃えます。

店の面積は都心部では未開拓だった広さ。

しかし、スタッフは真ん中に設置された厨房を自由に行き来することで共同で仕込みをしたり、一方の店が忙しいときには助け合うことで2店舗を1.5店舗分の人員で効率よく回すことができるといいます。

また、それぞれの店舗でピーク時間が異なるためお客様も効率良く取り込めると見込んでいます。

海外のいわゆるグルメバーガーの上陸などが影響し、苦戦するモス。

直近の決算では純利益が9億円の赤字に転落しています。

新業態で新たなお客様を獲得したい考えです。

モスフードサービスの内田優子取締役は、

モスを知らないお客様にも利用してもらい、モスを知るきっかけになればいい。

お客様の多様化するニーズに対応できる形態。これから増えていくのではないか。

株式会社王将フ-ドサ-ビス

[blogcard url="https://www.ohsho.co.jp/"]

一方、秋葉原の駅ビルに先月末に新業態の店舗をオープンさせたのは餃子の王将です。

店内を見るとお客様の全員が立ち食い。座席はありません。

王将フードサービスの門林弘営業本部長、

駅直結の店舗なので、電車待ちなどの短い時間でお客様に食事をしてもらえる店舗を作り上げていく。

新業態としてスタンディングという形で作り上げた。

14坪の店内に入れるお客様は20人弱とこれまでにない狭さですが、店員の数は商店街などで展開する店舗と比べて半分程度ですみ、店作りにかかるコストや時間を抑えられるといいます。

全席立ち食いにすることでお客様の滞在時間は短くなり、客単価も低くなることも予想されますが…

回転率を上げることで客数を増やしていく。

同じ大きさの既存店と比べても売り上げはとれる。

昼の混雑時などは1時間あたりの席の回転数が既存店に比べて倍になると見込んでいます。

餃子の王将は新業態店舗のオープンに合わせ、メニューもオリジナルのものを用意しました。

こちらはチャーシューなどラーメンの具材を使用したかき揚げがセットになったラーメン。

星佑紀記者、

かき揚げ、すごく大きいですがこれをラーメンにのせて食べる。ラーメンの麺がすごく細い、スルッと食べやすいが、一方かき揚げの具が大きくて食べ応えがあります。

お客様への提供時間を短くするため早く茹で上がる細麺を使用しています。

また看板商品ともいえる餃子も既存店で提供しているものよりもひと回り小さくし、焼き時間の短縮を図っています。

地盤である関西ではすでに数多く出店している餃子の王将。新業態店舗だとターゲットが異なるため商圏が重なってもお客様を取り合う心配がなく、協商空間というこれまでとは異なる出店先を選べることで事業拡大の可能性は大きくなるといいいます。

駅構内や駅直結の商業スペースでも、未開の地にどんどん出店していく。

新たな取り組みをしていくことにやりがいやワクワク感を持っている。

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