9月1日は防災の日です。
8月31日は全国各地でこのような訓練が行われました。
今年は西日本豪雨のほか台風21号の接近が見込まれるなど台風の数も例年よりも多く雨による災害が続いています。
こうした傾向を受けて企業の防災の取り組みやサービスにも浸水や土砂崩れなど豪雨を意識したものが増えているようです。
三菱地所株式会社
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都内で行われた三菱地所による総合防災訓練。
東京駅の近く丸の内エリアにおよそ30棟のビルを保有する三菱地所は今年1,250人の社員を導入しました。
ビルの中をスマートフォンを持って歩く男性も三菱地所の社員。
向かった先は訓練を見渡せる場所。スマホのカメラを向けました。
実はこれ三菱地所が今年から導入した複数のライブカメラを閲覧できるシステムです。
壁のクラック(ひび)の映像を映してもらっていいですか。
映像を送りながら本部と電話で会話をすることも可能。
災害対策本部に居ながら6ヵ所の現場を同時に見ることができ、素早い情報収集と的確な指示が可能になります。
さらにこちらは歩く人のあとを大量の土のうを積んで自動で追いかける運搬ロボットです。
最大150キロの土のうを一度に運びます。
近年増えているゲリラ豪雨などに対応するためフランスのメーカーから取り寄せました。
狙いは少ない人数でも災害に対応できる効率化です。
ビル安全管理室の大庭俊夫室長は、
少人数でも効率的に運べるようロボットなど新技術を用いて省力化の中でも減災できる仕組みを作らなければならない。
セコム株式会社
[blogcard url="https://www.secom.co.jp/"]
水害を意識した新製品はセコムでも。
コーポレート広報部の井踏博明部長、
こちらはセコムの「あんしん防災シェルター」。
地震や津波などの衝撃に強く水に浮き大人2人が避難できる。
セコムは9月上旬から強化プラスチックを作る企業「光レンジ工業」と共同開発した防災シェルターを発売します。
気になる内部は…
結城かほる記者、
ちょうど私が入ってあぐらをかいてちょうどいい大きさです。頭はつきません。隣とも空間がつながっているのでせこまで狭くは感じません。
内部には収納があり大人2人が3日間過ごせるだけの水や食料などを保管できます。
30分以上の負荷に耐え、ドアを閉めれば完全防水。
5時間分の酸素ボンベも備えていて洪水などで流された時は水に浮いて、常に扉が上を向く構造になっています。
そしてセコムならではの取り組みが、
市情報提供サービス「ココセコム」を使ってもらう。
緊急通報をすれば位置情報がセコムに伝わり救助要請ができるシステムです。
こうしたサービスを合わせて提供することでより早い救助につなげられるといいます。
「ドアを閉めてから5~6時間で来てくれる?」
それはそのときの警察や消防の状況によると思う。
この中にいれば災害備蓄品、水や食料もある。しっかりここで救援を待つことができる。
水害に耐える強さと助かる可能性を追求したこのシェルター。
初年度120台の販売を目指しています。
金融機関など守る財産があり離れられない。工場など2次災害を防ぐため離れられない。
そういった人たちの最後のとりでとして利用してもらえれば。