儲かる農業1億円プレイヤー
サツマイモをペーストして2億円
続いての農業1億円プレイヤーは石川県金沢市にいた。
番組スタッフ
こんにちは。がっちりマンデーです。
河二敏雄さん(57歳)
河二敏雄です。
番組スタッフ
河二さんは1億円を超えている?
河二敏雄さん(57歳)
超えてます。
約2億。
河二さんは2008年に1億円を突破。その10年後の2018年にはなんと2億円を超えた。スゴい!
番組スタッフ
何の作物でそんなに儲かってるのか…
マスクから察するにサツマイモっぽい。
河二敏雄さん(57歳)
まだ分かりませんよ。
2億円超えの儲かり作物は本当にサツマイモなのか!?
河二敏雄さん(57歳)
まだ小っちゃいですけどサツマイモです。
これ五郎島金時。一番水分が少ないサツマイモ。
ホクホクしている。
ものスゴいレアですね。
サツマイモっていうと収穫量1位の鹿児島県が有名ですが石川県でも作っている。五郎島金時は石川県でしか作っていないレアなサツマイモ。
しかし、それでもただ売るだけじゃ億超えは難しいらしい。では、なぜ河二さんは2億超えできたのか?
その秘密が建物の中にあるという。それが…
河二敏雄さん(57歳)
これです。
サツマイモのペースト。
サツマイモを加熱した後、すり潰し、なめらかな状態にしたサツマイモペースト。これがいまバカ売れしているんです。
河二敏雄さん(57歳)
石川県、富山県のお菓子屋さんの約95%。
私のペーストを使ってます。
そう、お菓子屋さんではこのペーストをスイートポテトにしたり、大福の餡に混ぜたりとスイーツの材料として使っているんですって。
さらに河二さんは自分でも「農家屋ポテト」というスイートポテトを作っていて…
河二敏雄さん(57歳)
1年間で22~23万個くらい。
わお!これが年間22万個売れる大ヒット商品というからスゴい!
でも、どうして河二さんのペーストはこんなに売れるのか?
その理由をお菓子屋さんに聞いてみると…
河田ふたば
宮向健也さん
芋自体の味が今まで使った中で一番強い。
ミキサーで混ぜ合わせる時も周りにくっつかず混ぜられる。
そういった意味では作業はしやすい。
そう、河二さんが作るペーストは普通のに比べ水分が少なくサラッとしている。ベタつかないからとにかくスイーツが作りやすい。
実はこれ、ペーストの作り方が全然違うんだとか。
河二敏雄さん(57歳)
ペーストで回ってるんですけど、95%が蒸し芋のペースト。
蒸し芋は水分を蒸気で入れる。
ベチャベチャ。
私はオーブンに入れます。
約50分焼きます。
普通、芋のペーストは蒸して作るところ、河二さんは日本一水分が少ない五郎島金時を50分焼いてさらに水分を飛ばす!
この焼き芋をベースに作っているからベタつかないペーストができるってワケ。
だったらみんな作ればいいのにって気もしますが市場にはたった5%しか流通していない。その理由が…
河二敏雄さん(57歳)
100gの芋、焼いただけで水分が15%飛ぶ、皮と身と分離した時に20%無くなる。
100gのものが65gになってしまう。だから皆さんやらない。
蒸し芋は100gの芋を入れると膨張する。皮と身を分離しても100g。
サツマイモは焼くと量が減っちゃうし、時間も蒸すよりかかるので効率が超悪い。
そんな手間がかかってもサツマイモをペーストにする理由が!
河二敏雄さん(57歳)
ペーストにすると儲かります。
会社の経理でいくと農業部門は利益は2%、ペーストにすると利益率は18~22%。
例えばサツマイモ1キロをそのまま売っても6円の利益しか出ないけど、ペーストにすれば140円。まさにこれが1億円超えプレイヤーの秘密!
河二敏雄さん(57歳)
農家はみんな自分の農作物の値段をつけることができない。
加工すれば自分で値段をつけられる。
番組スタッフ
かっこいいですね。
有限会社かわに
スタッフ
素晴らしい…
河二敏雄さん(57歳)
心にもないことを。
そう、農作物は農家さんたちがみんなまとめて市場に入れるとどうしても同じ値段になっちゃう。しかし、加工すればそれが一変。自分で値段を決めて売り出すことができる。
河二敏雄さん(57歳)
五郎島金時はサツマイモペーストでがっちり!