ビジネス関連

[WBS]【THE行列】毎日売り尽くす青果店!

2018年8月31日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

8月31日は「野菜の日」です。

その野菜の日にちなんでお客様が殺到する青果店を取り上げます。

野菜にはいまが食べ頃というタイミングがあるそうでその機会を逃さず売り尽くすために大胆な値引きが展開されています。

フレッシュショップシマノ国立店

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ここは野菜や果物を扱う一見普通の青果店。

だが、そこに次々に人が集まってきます。

なぜ並んでまで買うのか?

わくわくする。

「主婦の味方」みたいな。

わくわく?主婦の味方?

大繁盛の青果店、その人気の理由とは?

牛島武志店長

東京・国立市。

JR谷保駅北口から徒歩数分の商店街にその店はあります。

「フレッシュショップシマノ国立店」、多摩地区で数店舗展開する青果店です。

冬瓜も100円になりますーす。

店内で声を出す男性、背中には大きく店長の文字…

そして金髪、ピアスにネックレス。

牛島武志さん(27歳)、この店の若き店長です。

こだわり

牛島店長には譲れないこだわりがあります。

午後3時、突然商品に値引きのシールを貼り始めた。

もうそろそろまき始めないと全部売り切れない。

全部なくすことを目標にしている。

牛島店長のこだわり、それは新鮮な商品を閉店までに売りつくすことです。

ゴーヤ10円、早い者勝ち!

ニラ10円、どうぞ!

98円だったゴーヤとニラがなんと10円に!

まさかの金額にお客様は、

こんなに安く売ってしまっていいの。

並んでいるうちに値段がどんどん下がる。

レジ打つ前に値段が変わったらレジで打ったあとでも打ち直してくれる。

こうした特売品、鮮度が落ちた見切り品と何が違うのか?

「見切り品」ではない。

「どういう状態の商品?」

めちゃくちゃ新鮮な状態。

ベストな状態で10円で売る。

お客様の反応は、

トマトとかがおいしい。

野菜は新鮮さが全く違う。

すごくおいしいので、ここ以外では買えなくなってしまった。

とにかく新鮮なうちに売りつくす。

値引きのタイミングや金額を決めるのは牛島さんの経験と直感です。

無駄ではない一つも。

10円で売っても一つも無駄ではない。

味見として、いい宣伝になると思っている。

「あれおいしかった。まだある?」とリピーターが増える。

実は牛島さんは16歳でアルバイトからこの道に入った10年の経験を持つベテランです。

野菜や果物は牛島さんが毎朝市場に出向き仕入れています。

その日仕入れた原価と売値をすべて把握しているため、赤字覚悟の商品と利益を出す商品を見極め全体で黒字化させています。

また売り尽くしには本人の性格も影響しているようです。

新しい一日を始めるため毎日1回リセットして、新しい朝を迎えて、新しい品物を売る。

楽しいじゃないですか。

店同士の協力

さらに買い物を済ませたお客様がレジで何かを手にしていますが、

これはそこのダイエーで1割引きとなる、先着100名のサービス券。

シマノの目の前にあるのは競合関係にあるはずの大手スーパー。

なぜライバル店の割引券を配っているのか?

うちで買い物をしたらダイエーでも得することができる。

それによってこのエリアで買い物をする可能性が広がる。

実はこの商店街、住民の高齢化などで活気がなくなりつつあるといいます。

そこで人を呼び込むために店同士が協力しあっているのです。

例えばチラシを見ても、右には豚ロースなど肉の広告。

シマノのチラシに同居しているのは隣の精肉店「肉の大和田」です。

肉の大和田の大和田明子さん、

シマノがいなかったらうちは潰れます。

午後7時、この日もシマノはほとんどすべての商品を店から売り尽くしました。

空っぽになってしまった。

大変です、月曜日からあた一から全て仕入れなおして。

大変だが、常に人気であり続けるにはいいものを安く売っていかなければいかない。

意地です、気合、気合で売ってしまう。

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