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[WBS][北京オリンピック×WBS]五輪選手の8割が使用! モーグル 日本スキー板の技術力[株式会社マテリアルスポーツ]

2022年2月5日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

男女ともに日本勢の金メダルが期待されているのが2月5日に男子の決勝が行なわれるモーグルです。

その注目競技のモーグルで出場選手の8割以上が使用するスキー板があるそうです。手掛けているのは社員わずか4人の日本企業。

WBSでは選手の滑りを支えるその小さな会社の技術力に注目しました。

選手8割が使用 日本企業の技術力

2月3日に行なわれたモーグル予選。堀島行真選手や川村あんり選手を中心に多くの選手が信頼を寄せるのがこのスキー板です。

作っているのは大阪にある社員わずか4人の会社「マテリアルスポーツ」。

社長の藤本誠さんです。

これがわが社の"ID one"。

世界一のスキー板を作ろうと思って立ち上げた。

今回の大会で出場選手の8割以上が使用するトップブランド。このマークが目印です。

もともとは海外製ゴーグルの輸入販売を手掛けていた藤本さん。

開発のきっかけは当時ゴーグルを提供していたモーグル日本代表の上村愛子選手。

彼女が自分に合うスキー板がないと悩んでいたことでした。

食事したときに「スキー板を作ろうか」と話した。冗談が本当になった。

「何を言っているんだろう、本当に作っちゃうのかな」と思いながら。

「やれないと思ったら何もできない」「できると思ったらできないことはない」と。

もしかしたら作っちゃうかも?と思った。

こうして開発された藤本さんのスキー板"ID one"。使用選手が国際大会で優勝するなどして実績を積み上げ、いまや圧倒的なシェアを誇るブランドに成長しました。

シェア取りすぎたなと思っているくらい。

ライバルがいないと切磋琢磨ができない。かかってこいよという感じ。

選手から絶大の支持を受ける秘密は強度としなやかさのバランス。

それを可能にしているのがこの木材です。

これはスキーの芯材になるもの。

開発当時、原材料の主流はポリウレタンでした。しかし、藤本さんは新たに国産の木を採用。

5層に重ねたブナなどの木材を薄くカットして板の芯になる部分、芯材を作ることにしました。

5つの木を使って作ることによって"しなやかさと強さ"、一番いいバランス。

木材は2年ほど自然乾燥させたものを使用。接着後、カットしてさらに1ヵ月以上乾燥させることで木材に含まれる水分を飛ばし、膨張などで変形が起きないようにしています。

こうして準備した木材を長野県にある契約工場で熟練の職人たちがスキー板に仕上げていきます。

さらにもう一つ"ID one"ならではの特徴が。

特殊なエッジを使っている。

2.5cmごとに刻みがあります。

エッジと呼ばれる板の両側に付けられた薄い金属部品。

このエッジに2.5cmごとに刻みを施すことでスキー板にたわみが生まれやすくなり、ターンの際に操作性が上がるほか、衝撃にも強くなるといいます。

このエッジを作っているのも新潟県の町工場。

材料の調達から製造まで"MADE IN JAPAN"のスキー板がオリンピックの表彰台を見据えています。

品質には100%自信がある。金メダルは取れると思ってやっている。

世界のトップ選手に支持されていることはうれしいに尽きるが、やはり日本人だから日本人が金メダルを取ってほしい。

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