新型コロナの感染拡大やいわゆる外交ボイコットなど異例含めの中、2月4日に北京オリンピックが開幕しました。
大会には91の国と地域から選手2,900人が参加、史上最多の109種目でメダルを争う冬の熱い戦いが始まります。
開幕! 異例ずくめの式典
午前7時過ぎの天安門広場。
日の出の時間に合わせて中国の国旗が掲揚されました。
街では市民がスケートを楽しむ姿も。
祖国での開催はとても誇るべきこと。
五輪はうれしくて期待している。
国の強い新型コロナ対策は厳しく、しっかり実施されるはず。
開会式を前にフィギュアスケート団体がスタート。初の表彰台を狙う日本は男子ショートプログラムで宇野昌磨選手が自己ベストを更新して2位に。種目ごとの順位点の合計点で4位の発進です。
開会式に近づくにつれ、市内では…
北京支局の佐藤真人記者。
私の後ろに開会式の会場が見えますが、その近くの道路では道路の封鎖が拡大されています。警察がフェンスを並べているところです。
午後、北京に到着したロシアのプーチン大統領。習近平国家主席との首脳会談に臨みました。
今回のオリンピックをめぐってはアメリカとイギリスを中心に人権問題を理由に政府の代表を派遣しない、いわゆる外交ボイコットに踏み切るケースが相次ぎました。
一方でプーチン大統領をはじめ、20以上の国から厳守や首脳、王族らが訪中。
中露首脳会談ではスポーツの政治問題化に反対するとの認識で一致したとみられます。
史上初めて夏と冬、両方のオリンピックが開催れる北京。
日本時間の午後9時。
黒いマスクを着用して会場に姿を見せた習近平国家主席。IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長と並びます。
国旗を運ぶのは軍人や少数民族の衣装をまとった人たちでした。
そして、10番目に入場した日本選手団。今回、日本選手団は史上最多の124選手を含め260人が派遣されましたが、開会式に参加したのはそのうちの31人のみでした。
習近平国家主席。
北京オリンピックを開催します。
式典の演出は中国を代表する映画監督、張芸謀氏。2008年の夏の北京オリンピックの開会式でも総監督を務めました。
低炭素社会を表現したという演出。
コロナ対策の一環で出演者は夏のオリンピックの5分の1となる3,000人にとどめたということです。
ゼロコロナ政策で選手や関係者が一般市民と接触しないようにするバブル方式が取られたため、今回出席したのは中国の国有企業の職員など限られた招待客だけでした。
異例ずくめとなった開会式。20日まで熱戦が繰り広げられます。