一見するとどこにでも売っている普通の卵のようですが、実は1日に5,000個も売れるヒット商品です。
値段はなんとこの6個で800円です。
一般的な商品よりおよそ6倍も高いこの卵がなぜいま人気となっているのか、そのヒミツに迫りました。
有限会社丸一養鶏場
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埼玉県のJR大宮駅。
5月24日、郊外の一角に多くのお客様を集めていたのが卵を販売する特設店舗、その名も「幻の卵屋さん」。
全国各地のおよそ80種類のブランド卵を日替わりで販売。
黄身が白い北海道産の卵「米艶」や、ゆずの香りがする高知県産の卵「ゆずたま」など珍しい卵も販売しています。
その味は…
口に入れた瞬間にほんのりゆずが香ります。濃厚というより少しさっぱりとした味わいになりました。
お客様は好きな卵を選んで買うことができ、値段は6個800円。
相場のおよそ6倍と高めですが、
家にいるし、外食できないのでその分、家でいいものを食べたい。
北海道とかなかなか行けない。全国のおいしい卵が食べられるので、卵好きなのでお土産に買っていこうかと。
今年2月末に池袋駅で販売した際には1日5000個ほど売れ、売り上げは150万円に上ったといいます。
実はこのビジネスが始まったきっかけは去年4月の緊急事態宣言でした。
ブランド卵はそれまでホテルやレストランに卸されていましたが、休業で行き場を失ったため一般消費者向けに販売するようになったのです。
日本たまごかけごはん研究所の上野貴史さん、
いろいろな卵を食べ比べられるのが一つの価値になっている。
農家が卵にかける思いや魂を感じてもらえるとうれしい。
こうしたブランド卵はどのように生産されているのか?
養鶏場を訪ねてみると、およそ2万羽のニワトリが自由に動き回れる状態で飼育されていました。
丸一養鶏場の一柳憲隆社長、
ニワトリが自由に飛んだりはねたりしながら、えさを食べたり、水を飲んだりするシステムになっている。
日本で一般的なのはケージの中でニワトリを飼育する方式ですが、こちらの養鶏場ではドイツの設備を2006年に導入。産卵専用の部屋や砂浴びが可能な場所なども整備されています。
与えるえさはトウモロコシと大豆かすをベースに埼玉県産の米やカルシウムを独自に配合。
コストは掛かりますが消費者のニーズに手応えを感じています。
ニワトリのストレスを限りなく下げることができれば、卵の味にも多少なりとも影響が出てくる。
高いだけの理由を理解したうえで買ってもらっている。