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[WBS] 全米沸騰!「こんまり流」ブームを追う!

2019年5月25日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

皆さんはこちらの本をご存知でしょうか?

「人生がときめく片付けの魔法」

こんまりの愛称で知られる近藤麻理恵さんが追求し続けた片付けの考え方をまとめたものです。40以上の言語に翻訳され、発行部数は1,100万部を越えるというベストセラーになりましたが、そのおよそ半分はアメリカで販売されたということです。

このこんまり流の片付けはなぜアメリカ人の心を捉えたのでしょうか?

こんまりさん夫婦がWBSの取材に応じました。

近藤麻理恵さん

[blogcard url="https://konmari.jp/"]

今年1月からアメリカの動画配信大手「ネットフリックス」が放映する番組。こんまりこと近藤麻理恵さんの片付けレッスンの様子を撮影したドキュメンタリー番組です。

ときめくモノを選ぶとはどういうことかと言うと。

キュン!分かった?

持ち物に対してときめきを感じるかどうかを基準にモノを片付けていくというこんまり流がいま全米で注目を集めているのです。

「こんまりを知っている?」

知っている。素晴らしいわ。ネットフリックスで見ているの。

私も今は家を「Kondo-ing」してる。

ただの片付けではなく、ときめかないモノを「Kondo-ing」するの。

アメリカでは「Kondo」という言葉がこんまりの片付けを意味する動詞と使われるほどの社会現象となっています。

2016年からアメリカ西部のカリフォルニア州に活動の拠点を移したこんまりさん。

今回、そのこんまりさんが夫の川原卓巳さんと一緒にWBSの取材に応じました。

「世界に広めたいという思いがあった?」

元々は本当になかった。

この活動をしていく中で特に海外の方からの反応で片付けで人生が変わった、良くなったという声を聞くにつれてたくさんの方に知っていただくべきものかもしれないと思った。

ビジネス面からサポートする夫の川原さんも個人消費がGDPの7割近くを占める消費大国のアメリカではこんまり流へのニーズがあると考えいました。

これ以上モノを増やしても幸せにならない状態になった。

家の環境を心地いい状態にするにはどうしたらいいかというのが人が向き合うべき次の幸せ、領域なんだろうなと感じていた。

そこでアメリアでも多くの人にこんまり流について知ってもらおうとコンサルタントの養成を始めたのです。

カリン・ソチさん

そのコンサルタントの一人、ニューヨークに暮らすカリン・ソチさんを訪ねました。

家の中はまるでショールームのように片付いています。

でも、カリンさんが家の中で最も好きだという場所はここ。

こんまりクローゼットよ。

私にとって最も大切なモノだけに囲まれる場所なんです。

元々は経理の仕事をしていたカリンさん。5年前に「人生がときめく片付けの魔法」を読み、こんまり流の片付けを実践したときから人生が変わったといいます。

家の中がモノであふれていたことに驚いた。

こんまりに興奮したわ。

カリンさんは2016年にこんまり流片付けコンサルタントの養成講座に参加。4日間の研修で参加費用は日本円で20万円以上したといいます。

筆記試験にも合格し、こんまり流のコンサルタントとして認定されたのです。

現在はおよそ30人の顧客と契約し、毎日レッスンに出掛けるカリンさん。この日訪ねたのは初めてのお客様の家です。

カリンです、よろしくね。

ファッションデザイナーのアリソン・ヴィセンチさんです。

数ヶ月前にニューヨークに引っ越してきて妹との暮らしを始めたのですが問題が…

部屋を見せてもらうと、

きゅうきゅうね。

そこは服であふれていました。

床は靴だらけ。

引き出しを開けても靴が…

部屋の広さが半分ほどになったことでモノがあふれてしまったのです。

あまり着ていない服が入っているというケースを一つリビングに運ぶようにカリンさんは指示しました。

なぜ着ていないのか、アリソンさんに説明してもらいます。

色は好きだけど着こなし方が分からない。

これは素晴らしいデザイナーの服。

でも体型に合わなくて私には似合わないの。

こんまりの考え方ではモノは使われるために存在する。

使われないモノをしまっておくことはあなたに良い影響を与えない。

着ていない服は手放すべきだとカリンさんは言います。

捨てると決めた服をケースに入れていくアリソンさん。しかし、母親からプレゼントされた服を前にその手が止まりました。

長い間しまい込んでいて着る理由を探していた。

着ていないことに罪悪感があったの。

モノを贈るのは「あなたが大切だ」という「思い」を伝えるため。

あなたにできることは感謝を伝えること。

そして贈り物を探す時の母の「思い」を受け止めること。

アリソンさんは1時間のレッスンで30以上の服を手放すと決意しました。

着ていない服と向き合ったことで今の自分が望む生活の形について考えることができたんです。

こんまり流

アメリカでは日本と少し違う反響を感じているとこんまりさんはいいます。

日本では「片付け方法」。海外では「マインド・意識」。

片付けが人生にどんな変化を及ぼすのか、皆さんが興味を持っている。

私自身が片付けにばかり向き合ってきたので、なんでこのモノがここにあるのかということにフォーカスした。

モノは私たちを幸せにするためにあると気づいた時に自分の中からすごいエネルギーが湧いてくるような感覚がした。

不安があったり、孤独を感じることがあると思うんですが身の回りを見てほしい。

絶対自分がときめく大切なモノがあって、それらがあなたを支えていくことを伝えたい。

モノに感謝する気持ちを取り戻すために片付ける。こんまり流はいまアメリカで確実に広がっています。

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