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[WBS]ロシア ウクライナ停戦交渉!「両首脳会談へ十分な進展」

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トルコ・イスタンブールの映像です。この場所でウクライナとロシアの対面での停戦交渉が行われていました。交渉のあとウクライナの交渉団は両首脳が会談をするのに十分な進展があったと話しています。現地の状況を田口智也記者に伝えてもらいます。

ウクライナ ロシア 停戦交渉が終了!ウクライナ側「進展あった」

イスタンブールの停戦交渉が行われていた会場です。交渉はつい先程終わりましたが、今も世界中のメディアがここに集まって内容を伝えようと中継・レポートをしているところです。

ウクライナの交渉団はあの場所まで出てきて、われわれメディアの取材に応じていました。

これまで平行線だった停戦交渉ですが、ウクライナ側の話によると今回はこれまでにない進展がみられたようです。その要因として考えられるのが交渉の場所です。これまで対面での交渉はロシアと有効的なベラルーシで行われてきました。しかし、トルコは黒海をはさんでロシアとウクライナ両国と接しています。政治的にも両国と友好的であり中立的な立場ということで今回自ら仲介役を買って出たかたちです。

交渉の冒頭ではトルコのエルドアン大統領が「プーチン大統領もゼレンスキー大統領も大事な友人だ」と話したうえで「速やかな停戦がすべての人にとって有益だ」と交渉進展への期待を語っていました。

さらに今回は会場の変更だけでなくウクライナの戦況にも変化がありました。こうした背景から今回交渉が進むのではないかという見方が出ていました。

焦げ付いた戦車に砕け散った戦車砲。これは全てロシア軍のものです。

28日、ウクライナ・キエフ近郊でロシア軍を追い払ったウクライナの兵士たちがパトロールをしていました。

ウクライナのゼレンスキー大統領。

きょうはいいニュースがある。ウクライナ軍はキエフ地方で前進し、領土の支配を取り戻している。イルピンやキエフからロシア軍を遠ざけている。

キエフ近郊の都市イルピンではロシア軍の攻撃で多くの市民が犠牲になるなどいまだ激しい戦いが続いていますがウクライナ軍が各地で反撃の動きを強めています。

勝ち誇る兵士たちに手をふるウクライナ市民。ロシア国境にほど近いこの町は侵攻直後から1ヵ月ほどロシア軍に制圧されていました。ただウクライナ側が奪還したとはいえ、列車や住宅も粉々に破壊されました。

敵軍が地下に保存してあった食べ物を奪っていった。

ここに来て反転攻勢に出ているウクライナ軍に対し、これまで首都キエフに向けて侵攻していたロシア軍は親ロシア派武装勢力が実効支配する東部のドンパス地域の戦闘に集中するとし戦略の方針転換を図っていました。

中立化

今回の停戦交渉、焦点の一つが中立化です。

これまでの停戦交渉でもロシア側はウクライナの「中立化」や「非武装化」を要求してきました。

中立化というのはNATOに加盟しないことを法的に保証すること。非武装化というのはロシアにとって脅威になることを認めないことです。

停戦交渉を前にウクライナのゼレンスキー大統領は…

安全保障と中立化、非核国であること、これらを受け入れる用意はある。

ロシアの要求に一定の妥協を示し、NATOへの加盟を断念する中立化を受け入れる用意があると述べました。その上でロシアを含む周辺国などと条約を結び、ウクライナの安全保障を確約させる必要性を示しました。一方、非武装化については応じるつもりはないとしています。

領土問題

そしてもう一つの焦点が領土問題です。

ロシアのプーチン大統領。

特別軍事作戦を行うという決定をした。

目的はウクライナ政権から長年虐げられた人たちの保護だ。

プーチン大統領はウクライナ軍が親ロシア派の住民が多い東部のドンバスを攻撃し虐殺をしていると主張。

親ロシア派住民の保護を理由にウクライナへの軍事侵攻を命じたのです。

それからおよそ1ヵ月、ロシアの国防省はドンバス地域の多くを支配下に置いたと発表。

ロシア側はドンバス地域の独立と8年前に一方的に行ったクリミアの併合の承認を要求しています。

ウクライナの国防省はロシア側の要求はウクライナに韓国と北朝鮮をつくるようなものだと避難しています。

ただ、ゼレンスキー大統領は親ロシア派の実効支配地域を武力で取り戻すことはないと強調。停戦交渉を進めるために合意文書に盛り込む考えも示しています。

このように中立化を受け入れるとしてきたウクライナですが交渉を終えたウクライナ側の代表団はウクライナとロシアの両首脳が会談をするのに十分な進展があったと記者団に述べました。

またウクライナが求める安全保障の関係国として今回の交渉会場であるトルコが中心となり隣国のポーランドやカナダなども候補だと明らかにしました。

またロシアが強制編入したクリミア半島の主権をめぐっても今後15年で協議し解決することを提案したということです。

ウクライナ側はこうした譲歩できる点を示し、ロシア側の回答を待つとしています。

今後は領土をめぐる問題や停戦そのものの交渉が続くとみられています。侵攻から1ヵ月、なかなか進まなかったウクライナとロシアの交渉ですがここに来て進展が見えてきた形です。今回の交渉がプーチン大統領とゼレンスキー大統領のトップ会談につながっていくか注目されます。

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