一見、高級ホテルのように見える施設は、実は新たに完成したリハビリ病院です。
かなり豪華な施設で温泉もあります。
しかし患者が支払う医療費は法律で価格が決まっているため、このような投資をしても病院は決まった額しか回収できません。
この病院を作ったのは独特な病院経営で知られる医師の北原茂実さんです。
このような病院を作った狙いは何なのでしょうか?
医療法人社団KNI
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医療法人社団KNIの北原茂実理事長、
医療界における私と同じくらい異端の香りがする病院が出来上がった。
12月10日に公開された脳卒中患者などが利用する「北原リハビリテーション病院」の新病棟。
1月後半にオープンする予定の病棟。豪華な作りの外装は病院にはまったく見えません。
中に入ってみるとホテルのような内装。中庭には緑が溢れます。
さらにこの病院、なんと天然温泉の入浴施設も完備。リハビリ中の患者が1人で入れるように浅い特殊な形に作られています。
さらにレストランではワインや刺身など患者が好きなメニューを注文できます。
動物と触れ合える牧場も整備する予定です。
しかし医療費は法律で全て価格が決まっているため豪華な設備にするとその分、余計なコストが掛かってしまいます。
何故このような、豪華な施設を作ったのでしょうか?
北原茂実理事長
国民皆保険がそのうちなくなる。圧倒的財源不足でしょ。少子高齢化していくと。保険診療がなくなったときに自分のお金を払ってでもこの病院に入りたいと患者が考える病院を考えている。そのために、これだけの設備をしている。
病院離れをした新たな施設の公開に一般人や政府関係者など1,000人以上の見学者が詰めかけました。
豪華なだけではありません。
各フロアの出入り口には顔認証の装置を設置。様々な最新のIT機器やAIなどの活用を検討しています。
導入に掛かったコストはやはり病院の持ち出しになります。
国民皆保険が成り立たないことは間違いない。その場合どうしたらいいか、医療本体が徹底的に合理化されないといけない。いかに低コストで高品質の医療を届けることができるか。ITやAIを含めて徹底して考える必要がある。
さらに北原氏は次の段階へ動き始めていました。
見学者の山の中に海外からのお客様の姿、カンボジアの医療関係者、ラオスの医療関係者・政府関係者。
実は北原氏はカンボジアなど海外にも病院を展開していて、日本で作った最先端の病院経営モデルを今後輸出していく考えなのです。
少子高齢化や1人暮らしの高齢者が増えてしまうとか、保険診療システムが崩壊してしまうとか、ありとあらゆることを解決しようとしている。解決されたノウハウを世界に対して供給しようと思っている。