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[WBS]英国で物議!移民・難民"ルワンダ輸送"の行方は…

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ウクライナから逃れてきた難民を受け入れているヨーロッパ各国ですが、イギリスでは不法に入国してきた人々をアフリカのルワンダに送るという計画が進み物議を醸しています.

いま何が起きているのでしょうか。

英国もうひとつの難民危機!ルワンダへ…移民位相計画

イギリス・ロンドン。

ロンドン支局
中村航記者

ロンドン中心部で行われているデモ抗議です。
移民のルワンダへの移送についてメッセージボードを掲げている。

ボードには「ルワンダへの強制送還にノー!」。イギリスでは不法移民をルワンダに送り、現地で亡命申請させる計画が進んでいます。

デモ参加者

言語道断だ。既にトラウマを持つ人が安全な場所を探しているのに、それを他の場所に送るなんて。

今回、政府が対象としている不法移民とはフランスとの間のドーバー海峡をゴムボートなどで渡ってくる移民・難民です。

去年は2万8,000人、今年も既に1万人以上いて、政府もその多さを問題視。

命を危険にさらす密航を阻止する狙いです。

イギリス
ジョンソン首相

私たちはイギリスへの合法的な入国経路と区別しようとしている。
人身売買をする人たちに対し、それは違法であり、人名を危険にさらし、うまくはいなかくなることを示したい。

イギリス政府は4月にアフリカのルワンダと協定を結びました。不法移民の受け入れと引き換えにルワンダにおよそ200億円の経済支援を行います。

政府はルワンダは最も安全だと強調していますが、専門家は…

人権派弁護士
ヴィッキー・プレイス氏

移送された人々が腐敗や不当な扱いに直面する可能性があると懸念している。

ヨーロッパ人権裁判所は難民認定への公正な手続きへの懸念などを踏まえ、6月14日に予定していた1回目の輸送を差し止める判断を下しました。

移送は延期となりましたが、政府は計画を実行する姿勢を崩していません。

"ウクライナ戦争"の裏で…!アフガン難民定住への壁

こうした中、イギリスでは難民への支援や受け入れを啓発する難民ウィークを迎えました。

ここで大きなテーマとなっていたのがアフガニスタン難民への支援です。

アフガニスタン・中央アジア協会
ノーラルハク・ナシミ会長

支援組織としてベストを尽くし、自治体や政府に対して去年8月の危機で逃れてきた人に注目し続けるよう働きかけている。

ウクライナ危機の影でアフガニスタン難民への支援が置き去りになっているというのです。

去年8月にアフガニスタンではイスラム主義勢力タリバンが実権を握り、多くの人々が国外に脱出。

イギリス政府は難民2万人を受け入れると表明しました。

その1ヵ月後、テレビ東京はアフガニスタン人家族の取材を始めました。

サイエド・ハシュミさんは妻と3人の子どもと国を逃れ、航空機でイギリスに。政府から用意されたホテルの部屋で生活していました。

サイエド・ハシュミさん

私たちは幸運だった。カブール陥落の2日前にカブールを離れた。
空港が大混乱になる前だ。

子どもたちは…

サイエド・ハシュミさんの子ども

イギリスはとても良い国でいい人ばかりです。

西側諸国と関係の深い弁護士だったハシュミさん。帰国に危険が伴うためイギリスで永住権の取得を目指していました。

10月末、イギリス北部のスコットランドにハシュミさんの姿が。政府が提供してくれるイギリスの家が決まったのです。

サイエド・ハシュミさん

仕事のチャンスが多いロンドン近郊に住めることを期待したが遠い。
ビジネスの場所ではないし、仕事が少ないのが心配だ。

まだ仕事は見つかっていませんでした。

あれから8ヵ月、ハシュミさんはどうなったのでしょうか。

再び連絡を取ると…

サイエド・ハシュミさん

仕事を見つけるのは大変で何百回も就職活動で応募書類を出しても残念ながらうまくいかなかった。

永住権をもらえる確証もいまだないといいます。現在、ハシュミさんは単身でカナダに飛び、移住や仕事の可能性を求めて活動しています。

サイエド・ハシュミさん

アフガニスタン難民だと信用されず、仕事を探すのが困難だ。
信用されないとウクライナ難民と同じように扱われない。
もちろん彼らは戦争中だからたくさんの支援が必要だ。
だけど、われわれも40年近く戦争状態に身を置いているが同じような厚意は受けてこなかった。

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