[WBS] コメ消費量落ち込む中・・・「ブランド米」続々誕生!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

「雪若丸」「だて正夢」「新之介」「富富富」。

こちらすべてブランド米の名前です。

実は今年、新しいブランドが続々と誕生しています。

農林水産省に登録されている米の銘柄は795銘柄ありますが、そのうち52銘柄が今年登録されたものです。

ブランド前の生き残り競争が激しさを増しています。

米山プリンセス

11月1日、東京・銀座でお披露目されたのは新潟県柏崎市が新たに生み出したブランド米「米山プリンセス」。

有機肥料を使って栽培し、おいしさを表す食味値などの基準を満たしたコメだけが認められる柏崎市独自のブランド米です。

価格は2キロで2,000円。

魚沼産コシヒカリより高価格だといいます。

すごく粘りが強いですね。噛めば噛むほどすごく甘みが引き立っています。

柏崎市は今年度、米山プリンセスを栽培する農家の補助や宣伝のためにおよそ1,200万円の予算を計上。

今年およそ2トンだった収穫量を来年以降さらに増やす計画です。

柏崎市の櫻井雅浩市長は、

いままで通りのことをやっていてはコメ農家は生き残っていけない。

多くのブランド米がある中であえて参入した。

コメの消費量が落ち込む中、新たなブランド米が次々と誕生しています。

現在、農林水産省に登録されているのは全国で795銘柄。

ブランド米は生き残りをかけた戦国時代に突入しているのです。

これだけ多くのブランド米があるのは消費者にとって分かりづらいと思う。

淘汰されないよう柏崎市のブランドとして米山プリンセスに地元農業を引っ張ってもらいたい。

株式会社山田屋本店

一方、増え続けるブランド米を販売する側はどう見ているのでしょうか?

この店ではコシヒカリやあきたこまちなどから新しく誕生したブランド米まで常時20~30種類のコメを揃えています。

流通量の少ないブランド米もお客様の注文に応じて量り売りしているこだわりの専門店です。

秋沢美佳取締役は、

私たちでもどれをお客様に勧めるか迷うくらいなのでお客様もコメ選びに迷っている。

コメ選びを楽しんでもらうという意味では専門店冥利につきる。

増え続けるブランド米に嬉しい悲鳴をあげる一方でこんな悩みも・・・

商品を置くスペースに限りがあるので、すべての新品種を並べられるわけではない。

限られたパイを奪い合うかたちになっているブランド米。

すでに淘汰は始まっているといいます。

ブランド米が増えてもお客様の胃袋が増えるわけではないので。

ブランド米として各県からデビューしたもののそこまでに至らなかった商品もある。

「ブランド米を誕生させるのも難しいが?」

維持して育てるのはもっと難しい。

だて正夢

ブランド米の生き残り競争が激しさを増す中、宮城県が新品種で参戦の狼煙をあげました。

宮城県の村井嘉浩知事は、

伊達政宗は天下を取れませんでしたがわれわれはこのコメで天下を取りたい。

宮城県がブランド米として推すのは伊達政宗ならぬ「だて正夢」。

今年から本格販売を始めます。

これが新たな競合を生んでいました。

ささ結

宮城県の農家を訪ねると・・・

坂井農産の坂井美津男さん、

こちらが東北194号。

そこにあったのはだて正夢ではなく東北194号、ブランド名は「ささ結」です。

「ひとめぼれ」は「コシヒカリ系」で粘りがある。「ささ結」は「ササニシキ系」であっさりしている。

このささ結、大崎市が4年前から展開しています。

宮城県大崎市の農林振興課、安部祐輝課長は、

私たちはコメの多様化を進めたい。

宮城県が県をあげてアピールするだて正夢に押されて埋没しないようにささ結も今日から市内で新米フェアを始めました。

きたはまの笠原治善さん、

うな重です、ご飯は「ささ結」。

タレと絡みやすくあっさりとした食感はおかずの味を邪魔しないことから和食には最適だといいます。

味の特徴がはっきりわかってきたら、それに合わせて新しい料理を作りたい。

こちらの寿司店でも・・・

君鮨の千葉君夫さん、

大崎ブランド米「ささ結」です。

ささ結はブランド米の主流となっているコシヒカリ系と違って寿司には最適だといいます。

大崎市は市内の飲食店など13店と協力しささ結の特徴を強く打ち出すことでブランド間競争を勝ち抜く考えです。

県のように何億とかけなくても、わかってもらえるところにつながっていくことで何倍にも効果が上げられると思っている。