石川県のB級グルメ「金沢カレー」。

濃厚でかなりドロッとしたルーに大きなカツのトッピングが特徴です。
この金沢カレーでチェーン展開するゴーゴーカレーが11月1日、後継者がいない全国のカレー店の事業承継に名乗りを上げました。
町の名店の味をなんとか残そうというこの取り組み、その裏にはどんな狙いがあるのでしょうか?

株式会社ゴーゴーカレーグループ
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全国におよそ70店舗を展開するゴーゴーカレーは11月1日、求人サイトを運営する「ビズリーチ」と組み、後継者不足に悩むカレー店の公募を始めました。

宮森宏和社長は、
せっかくおいしいカレーがあって後継者がいないだけでその味がなくなる。

こんなもったいないことはない。

後継者不足によって廃業を余儀なくされる飲食店は年々増えているのが現状です。

「好みの店がなくなっていることは?」
ずいぶんある。悲しくなる。

昔から家族と行っていた店がなくなっていて。

ギョーザとタンメンがおいしい店があったが、店もその味もなくなった。

失われていく懐かしの味。
ホットハウス
[blogcard url="http://www.hothouse.jp/"]
石川県金沢市で最も古いというこちらのインド店「ホットハウス」。

特注のかまどで焼くナンと20種類以上のスパイスを使った本格的なインドカレーが人気の店です。

クセになるような辛さ。

求めて食べに来るのはここだけ。

39年前にこの店を始めた五十嵐憲治さん(69歳)、店の跡継ぎのことで悩んでいました。

私も年だから次に味を伝承したい。

お客様から言われる、店を辞めるなと。

子供は別の道に進んでいるため後継者が見つからない場合、閉店することも頭にありました。

そんな中、店を引き継ぐと名乗りを上げたのがゴーゴーカレーでした。
実はゴーゴーカレーの宮森社長がこの店の常連だったこともあり五十嵐さんは売り渡すことを決めたのです。


宮森社長はうちの味を昔から知っている。

きちんと伝承してやってくれれば助かる。

宮森宏和社長
買収の狙いについてゴーゴーカレーの宮森社長は、
20代からずっと食べてて正直ゴーゴーカレーよりおいしい。

これなら東京やニューヨークに出せばもっともっと広がる。

ゴーゴーカレーは社員1人を出向させ五十嵐さんの頭の中にあるレシピを文書化。

来月にはこのレシピをもとに横浜に2号店をオープンさせる予定です。

宮森社長はこのようなカレーの名店を買収していくことで業界トップのCoCo壱番屋との差を少しでも縮めたい考えです。

日本中、世界中においしいカレーはいっぱいあるはず。

たくさん商品化して広めていきたい。

2025年くらいには250店舗くらいを目指す。
