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[WBS] 【THE行列】復興支援のカキ小屋!

2017年3月4日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

海の味覚「牡蠣」が食べられる人気店です。

このお店、誕生の背景にはある思いが隠されていました。

出張カキ小屋「牡蠣奉行」

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静岡市清水区のイベント会場。ここに何やら行列が出来ています。

週末の昼時には20人以上が並ぶといいます。

そのテントの中に入ると、そこは屋台。お客様のお目当ては殻付きの牡蠣です。

出張カキ小屋「牡蠣奉行」は旬の時期に全国各地に出店しています。

この清水の会場「牡蠣奉行 in 清水マリンパーク」はあまりの人気振りに開催期間が3月20日まで延長されました。

石巻産の牡蠣

牡蠣奉行が扱う牡蠣は3種類。中でもオススメは宮城県石巻産です。

あっつい!美味しい!

磯の香り。

今が旬の石巻産の牡蠣。さっぱりとした味わいで海の香りが口いっぱいに広がります。

安さの理由

価格は1キロで1,200円。別の店で食べれば1,500~1,800円はする量です。この安さがこの店の自慢の一つだといいます。

かき小屋実行委員会の岡本航平代表、安くできるのは理由があるといいます。

漁師さんから直接で漁連などを通していない。

漁協や卸業者を通さず直接地元から仕入れるため安く提供できます。

さらにお客様が自分で商品を運び、自分で焼く。これが人件費の削減につながっています。

年配客のグループは、

常連です。すてきな飲んべえ。

常連客の皆さん、自分で焼くことも楽しみの一つだといいます。焼き上がりを待つ間には会話も弾みます。

牡蠣を食べて日本酒を一杯。

あ~言葉はいらないね。

東日本大震災

岡本航平代表がカキ小屋を始めたきっかけは東日本大震災でした。

宮城県石巻市の福貴浦漁港。大きな被害を受けた地域のひとつです。

ほぼ壊滅した牡蠣の養殖場も今では本格的に再開。しかしここまでの道のりは困難を極めたといいます。

風評被害でせっかく育てた牡蠣がまったく売れない。そんな時に地元の業者と出会った岡本航平代表はこの牡蠣の販売を請け負いました。

ところが、

知り合いに言って「買ってもらうように」と安請け合いしたが風評被害とか、いろいろなことで東北の牡蠣を受け入れてもらえなかった。であれば自分たちで売ろうと。

こうして2013年に地元岡山県で小さなカキ小屋をスタートしました。

これまで4年に渡り継続して牡蠣を購入。養殖業者を支援してきました。

養殖業者は、

周りの人に助けられ何とかここまでやってきた。今は震災前の7~8割まで戻した。

その牡蠣奉行は評判を呼び順調に事業を拡大。今シーズンは25会場で開かれ各地で行列を作っています。

岡本航平代表は今後も開催会場を増やしていくつもりです。

僕たちが販売し利益を出して来年もやるとならないと意味がない。継続して商売をしていくことで生産者は「来年頑張る、再来年も数を増やす」という思いになる。

ビジネスとして支援していくこと。岡本航平代表はそれが真の復興につながると信じています。

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