アメリカは約7.1兆円、そして中国は2.5兆円、そして日本は1,300億円です。
これは何を示した金額かというと、ベンチャー企業に対する投資金額の比較です。
日本はアメリカの2%にも及んでいません。この数字を見る限りベンチャーを育てる土壌がまだまだ整っていません。
そんな中、日本のベンチャー企業が海外で開かれる賞金1億円のビジネスコンテストに日本代表として挑むことになりました。その挑戦の裏側にあるものを取材しました。
STARTUP WORLD CUP 2017(スタートアップワールドカップ)
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3月2日、東京都内である説明会が開かれました。
フェノックス・ベンチャー・キャピタルのアニス・ウッザマンCEOは、
チャンピオンになるチームに1億円。
3月下旬にアメリカ・シリコンバレーで開催される「STARTUP WORLD CUP 2017(スタートアップワールドカップ)」。
世界中のベンチャー企業が競うビジネスコンテストです。
世界13カ国、16地域で予選を実施、日本では2016年9月に開かれました。
日本代表となったのが起業して4年のユニファ株式会社です。
ユニファ株式会社
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WBSでも2015年に取材したユニファ株式会社は見守りロボット「ミーボ」を開発。保育園などで園児の相手をしながら、その様子を撮影。顔認証の技術で保護者はわが子だけの写真を見ることができるサービスを展開しています。
あれからさらに進化、現在は保育現場で子供を見守るシステムを開発中。
例えばベッドやシーツに組み込んだ特殊なセンサーで子どもの体温や調子を管理するというもの。2017年中にも実用化を目指すこのビジネスモデルで日本代表を勝ち取りました。
土岐泰之社長は、
まず日本でサービスをつくり、できるだけ早くアジア・アメリカでサービスを展開していきたい。
Fenox Venture Capital(フェノックス・ベンチャー・キャピタル)
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「STARTUP WORLD CUP 2017」を主催するのはシリコンバレーにある「Fenox Venture Capital(フェノックス・ベンチャー・キャピタル)」。
1,500億円の資金を運用し世界14カ国90社以上に投資しています。
日本の大学に留学経験を持つアニス・ウッザマンCEOは、日本のベンチャー支援の現状をこうみています。
スピード感はまだまだスロー。理由としてひとつはすべてのスタートアップ企業に対し資金が足りていない。
ベンチャーへの投資資金がアメリカなどと比べて極端に少ない日本。裏を返せば海外のベンチャーキャピタルにとってはチャンスでもあります。
3~5年で200億円までは日本で投資していきたい。日本のスタートアップ業界に対する自信もある。
世界大会に出場するユニファ株式会社の土岐泰之社長。今回、賞金以外にも大きな魅力があるといいます。
今回のW杯でしっかりとアメリカでプレゼンをして、まずは海外の投資家と出会える。海外に出ていく上で大きなきっかけになっていく。
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