アイリスオーヤマ株式会社
お馴染みの衣装ケースにペット用品、さらに電化製品などあらゆる日用品を作って10年以上も売上を伸ばし続けるアイリスオーヤマ株式会社。
2015年度の燃焼は3,060億円。
商品は全国のホームセンターなどで販売されています。
Sales Aid Staff
島忠ホームズ相模原店にいたのはアイリスオーヤマ株式会社が送り込んだパートの主婦。
Sales Aid Staff(セールス・エイド・スタッフ)、通称「SAS」です。
全国に600人いるSASの一人がSASリーダーの川上秀美さん。
シーリングライトの売り場で、
薄手のタイプだと邪魔にならない。ピタッとしたタイプをつけた方が部屋が広く感じる。
川上秀美さんの説明に納得顔のお客様。
なんと2つもお買上げ。
これがSASの力です。
お客様は
話し方とかすごく好印象。
川上秀美さんは
実際に商品を使ってみて、私たちも消費者なので自分がいいものは心からいいよと伝えられる。
実際に家で使っているというIH鍋のセット。
深めの鍋、26センチが入っているので、このセットで。
大丈夫ですね。
鍋のセットも売れました。
川上秀美さんたちSASが丁寧な商品説明をすることで売り上げは2割から3割も増えます。
ホームセンターとしてはアイリスオーヤマ株式会社が雇った主婦スタッフが売上を増やしてくれるので大助かりなのです。
島忠ホームズ相模原店の高嶋諭さんは、
一緒に売場づくりをしたり、改善点を指摘してもらったり、商品の使い方を教えてもらったりメリットは非常に大きい。
日報
仕事を終えた川上秀美さん、接客と同じくらい大事な仕事が日報の記入。
この日はLEDの照明がよく売れたと報告していました。
決していいことだけでなく、「こうして欲しかった」とか要望も、もれなく報告する。
商品開発
川上秀美さんのようにSASが書いた日報は毎日、アイリスオーヤマ株式会社の事務所に集まってきます。
その数、なんと年間約8万件。
これが宝の山だといいます。
SAS事業部の鈴木潤さんは、
いい話と悪いことでも、会社のため、得意先のためと発信してくれるのは助かる。現場にいなくても現場が見られる。
例えばアイリスオーヤマ株式会社が販売するお米。
3キロ入りがあればお年寄りでも持って帰られると指摘がありました。
こんな主婦スタッフの声を拾い上げ、商品開発に生かします。
大ヒット商品
SASの声から生まれた大ヒット商品。
一見普通の掃除機のようですが、特徴はヘッド部分にあります。
取り付けられているのは毛取り機能。カーペットなどに絡みついたペットなどの毛を巻き上げる優れものです。
これは累計30万台の大ヒット商品になりました。
さらにこの掃除機の進化系もあります。
軽量タイプのスティッククリーナー。
主婦スタッフの声を受けて加えられた機能が
マグネット付きでくっつく。
マグネットが付いているので冷蔵庫などに立て掛ければ倒れないというアイデア。
そしてサイクロン式が主流のいま、なぜか使い捨ての紙パック式。
家電開発部の河阪雅之さんによると
ホームセンターは高齢のお客様が多い。現場の声として昔ながらの紙パック式がいいというお客様が根強くいるので。
ヒット商品を生むアイリスオーヤマ株式会社のモノづくり。
現場の主婦スタッフがこれからも支え続けます。
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