ドイツのアウディが新型の最高級セダン「A8」を発表しました。

このA8、最大の特徴は世界で唯一、レベル3の自動運転システムが搭載されているところです。

このレベル3というのは特定の場所でシステムが運転に関する全てを操作するということです。
レベル1はハンドルの操作か加減速、どちらかをサポートする。これがレベル1です。

ハンドルの操作と加減速の両方をサポートするレベル2。

こういったレベル1、レベル2などの運転支援サポートとは違い、まさにシステムが自動で運転するのがレベル3の自動運転です。

夢の車がついに販売されることになったのですが日本では少し様子が異なっているようです。

アウディジャパン株式会社
[blogcard url="https://www.audi.co.jp/jp/web/ja.html"]
アウディが開いた新車発表会。

アウディジャパンのフィリップ・ノアック社長、
アウディA8は世界初のレベル3の自動運転を可能にするために開発された。

最高級モデルである新型A8の価格は1,140万円から。

レベル3の自動運転
量販車にとって世界初となる赤外線を使ったレーザースキャナーを搭載し周囲の安全を確認します。

高速道路で60キロ以下の渋滞時、ハンドルから手を離すことができるレベル3の自動運転を実現したといいますが…

レベル3は国際的な技術認証や法改正の関係でまだいずれの市場でも導入されていない。

封印した理由
実現しているのにあえて封印した理由は?

実は日本の道路交通法では運転中にハンドルから手を離すことが認められていません。
このためレベル3の自動運転は法律違反になってしまうのです。

開発用の車両で自動運転モードに切り替えるボタンがあった位置になにもありません。


実際に乗ってみると…
佐藤真人記者、
ハンドルが自動で右に切れてスムーズに曲がっていきます。手は添えているだけです。

あえてレベル2相当の自動運転技術にとどめていました。

「法制度がメーカーの研究・商品開発に影響する?」
影響しうる。国ごとに規制が異なればそれぞれ承認を得なければならない。

安全面からレベル3の自動運転車を走らせられない日本。
国内の自動車産業への悪影響を懸念する専門家も。
明治大学の自動運転社会総合研究所の中山幸二所長は、
ドイツやアメリカも積極的に自動運転技術の開発を進めています。

さらには中国も電気自動車を中心として自動運転技術を進めている。

こういうなかで日本だけが国際競争で遅れてしまうかもしれない。
