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[WBS] 安倍総理インド訪問!狙いは「日本の新幹線」!

2017年9月14日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

9月13日、安倍総理はインドを訪れ、9月14日の会談を前にモディ首相との夕食会に臨みました。

今回で10回目になる両首脳による会談ですが、いまインドとの関係強化を図る狙いは何なんでしょうか?

インド訪問

山本康平さん、

街を上げた歓迎ムードの中、インドに到着した安倍総理は早速、モディ首相とモスクなどを訪れ、いまは非公式の夕食会に参加しています。

現地時間の夕方、インドに到着し、笑顔でモディ首相と抱き合った安倍総理。今回のインド訪問、狙いは大きく2つあると見られています。

ひとつは北朝鮮問題での安全保障分野の連携。北朝鮮の挑発行動に厳しい姿勢を示しているインドとの間で改めて圧力強化の足並みをそろえ、国連安保理で採択された新たな制裁の実効性を高めたい考えです。

そしてもうひとつが経済分野での連携です。

その要となるのが高速鉄道建設。

高速鉄道建設

今回、インドのアーメダバードとムンバイの間に敷かれるインド初の高速鉄道には日本の新幹線方式の採用が決まっています。

安倍総理は9月14日の会談で高速鉄道に関係する整備などに対し、円借款供与を表明する見通しです。

今回の日本の技術が導入されることは大きな意味を持つと専門家はいいます。

大和総研 金融調査部の中里幸聖主任研究員は、

インドで7路線の高速鉄道計画があるうちの最初に日本の新幹線方式が入る。これがうまくいけば他の6路線にも新幹線方式を積極的に検討しようという機運が生まれる。

日本の新幹線技術はすでに台湾で導入されているほか、2020年にも開業を目指すタイの高速鉄道でも採用が決まっています。

しかし一方で、インドネシアの高速鉄道計画では終盤で中国に逆転されるという苦渋を味わっている日本。

今後、輸出相手国に合わせた提案をできるかどうかでインフラの輸出だけでなく、日本企業が海外に進出していくためのカギになるといいます。

機能はそんなになくても鉄道を造りたい国と長期的に見て安定して使えるものが欲しいという国がそれぞれある。日本をはじめ先進諸国が現地に進出するとき、今まで電力不足や道路・鉄道の不足で思うような経済活動ができなかった状況がインフラをすることで企業進出しやすくなる。

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