近年、世界の人口は爆発的に増え続けていて、このまま人類が肉などを食べ続けると将来は深刻な食糧難になることが懸念されています。
そこで注目を集めているのが植物性のタンパク質を肉や魚などに見立てた代替食品です。
欧米が先行していましたが日本企業も味にこだわった商品を相次いで投入し始めています。

大塚食品株式会社
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大塚食品の新商品発表会。

記者たちに振る舞われたのは見た目は普通のハンバーグ。

しかしこのハンバーグ、実は…
大塚食品の新規事業企画部の嶋裕之部長、
きょう紹介するのは大豆を使った肉を全く使っていない肉不使用のハンバーグ「ゼロミート」。

肉を一切使っていない大豆で作ったもの。いわゆる代替肉。

キャッチコピーには「肉じゃないのに、そこそこ美味い!」。

「キャッチコピーで『そこそこ美味い!』とは?」

目いっぱいおいしく作っているが、さすがに肉じゃないので。

では実際、味の方は…
試食した中地功記者は、
お肉のハンバーグですね。大豆だとはまったく思えません。

現在、欧米では食肉による肥満や糖尿病などの懸念から植物性タンパク質などを使った代替肉がブームに。

アメリカのスーパーマーケットにはすでに代替肉コーナーが設けてあります。

世界的なマーケットリサーチ会社によると2018年の世界の代替肉市場は5,000億円。その3分の2以上が欧米です。

大塚食品はこのブームが日本にも上陸すると見据え、今回発売の2品を皮切りに今後さまざまな代替肉を開発していく方針です。

代替肉コーナーを日本中の食品売り場に作り上げて、代替肉市場のリーディングカンパニーを目指したい。

亀田製菓株式会社
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代替食品を商機と見る企業はほかにも。

亀田製菓の田中通泰会長は、
見た目、食感がまるで本物のさきイカとビーフジャーキーを作った。

普通のおつまみを超えた「ビヨンド」なおつまみ。

亀田製菓は原料に初めて大豆を使い、さきイカとビーフジャーキーに近づけた商品を開発しました。

本物と比べ塩分や脂質をカットし、食物繊維が豊富。
今月いっぱい都内でテスト販売します。

イベントに登場した女優の夏菜さんが試食すると、
すごい。ジャーキーの繊維の感じが完全に再現されている。

現在、アジアやアメリカでも事業を展開する亀田製菓。
世界の消費者の間で高まる健康志向や食糧不足への懸念からこうした代替食品に注目が集まると見ています。

今後、これを皮切りに健康的な菓子、食品を展開。

代替食品の市場は今後ますます広がりを見せそうです。