サブスクリプション、元々は新聞や雑誌を定期購読するという意味ですが、最近では製品やサービスを一定期間利用する権利に対して料金を支払う定額料金制のサービスへと広がりを見せています。
例えばスマートフォンでの音楽の聴き放題や配信映像の見放題というのもサブスクリプションサービスの一つです。
今ではさまざまな企業がサブスクリプションのサービスを導入しています。
トヨタ自動車が始めたのは車両に保険や税金、メンテナンス費用などパッケージ化した定額サービスです。プリウスだと月額5万円ほどで乗れるということです。
さらにロボット掃除機のルンバ、これを1,296円から使えるサービス。
居酒屋「金の蔵」では1ヶ月間4,000円で飲み放題になるサービスもあります。
ただ、全てが成功しているわけではありません。
紳士服のアオキ、サービスの運用コストがかさみ黒字化が望めないということから半年ほどで撤退しました。
また衣料品の通販サイトを運営しているZOZOも1年余りで「おまかせ定期便」というサービスを終了しました。
流行に左右されるアパレル業界にとってサブスクリプションで収益を上げることは難しいことなんでしょうか。
株式会社ストライプインターナショナル
[blogcard url="https://www.stripe-intl.com/"]
ストライプインターナショナルのメチャカリ部、澤田昌部長、
「メチャカリ」成功の裏側というテーマで話す。
広告宣伝費を除くと年間で黒字化している。
ファッション分野でサブスクリプションの黒字化を実現したのはアパレル企業のストライプインターナショナルです。
女性をターゲットにおよそ30のブランドを展開しています。
4年前にはサブスクリプションサービスの「メチャカリ」を始めました。
メチャカリは月5,800円を支払うとおよそ1万種類の中から新品アイテムを3着借りることができます。
手数料380円を支払って返却すれば何度でも別のアイテムに変更可能です。
利用者の声
メチャカリを利用している平原さん。
いま借りているのはこれですね。
1年ほど前から主に通勤用の服として利用しています。
服は1着1万円とかするので、その値段で何着も楽しめるのはすごくいい。
店頭で並んでいるものと同じ最新の商品を自由に選べるためメチャカリを利用しているといいます。
新品が届くのはいい。
たぶんこの色の服は買わない。ここらへんは買うかもしれないけれど。
赤は買わないので、それを試せるのはいい。
物を増やしたくない。
働く女性や子育て中の女性が多く利用していて、メチャカリの会員数は1万3,000人にまで増えました。
黒字化の理由
なぜ新品を貸し出して黒字化できたのか?
物流倉庫に行ってみると、
自社の通販サイトとメチャカリの全商品がこのように保管されている。
点数でいうと40万点以上を常時在庫している。
メチャカリを運営するストライプインターナショナルは製造から販売まで手掛けているため商品の原価を安く抑えることができます。
また自社の商品とメチャカリで倉庫を共有しているため、管理や配送にかかるコストを減らすことができるのです。
さらに、
こちらはお客様から返却された商品の作業をする場所。
この返却された商品に黒字化を実現したポイントがあります。
レンタルの服は平均2週間で返却されるため新古品といえる衣類が戻ってきます。
その新古品を自社の通販サイトでおよそ半額で販売することによって収益を上げているのでsう。
またAIを導入して注文や検索の履歴から商品を提案する機能も追加。会員の継続率を上げる工夫をしています。
お客様の継続率を高めるために新しい洋服がAIにより眼の前に提案されて、気楽に借りられる。楽しんだ服を簡単に返却できる。
ここに今後も注力し、サブスクリプションのカインを増やして活性化していきたい。