[WBS] 【ロングセラー研究所】あずきバー

ワールドビジネスサテライト(WBS)

子供から大人まで夏でも冬でも食べたくなる人気のアイス。

そのロングセラーのヒミツとは?

井村屋株式会社

1973年、オイルショックでトイレットペーパーの買いだめ騒動が起きたこの年に、のちのロングセラーが誕生しました。

カッチカチ。

かたいですね。本当に。

あずきバー

ちょっとかたいですね。

開発担当も認めるかたさとほんのりとした甘さが特徴の「あずきバー」。

発売から44年、国内のスーパーの9割以上に置かれ、年間2億5,000万本以上売れる人気商品。

老若男女に愛されるロングセラーの極意とは?

本社工場

三重県津市にある井村屋株式会社本社工場。

最新のマシンで小豆の選別が行われていました。品質を一定に保つため色の良い4.5mm~7.6mmの小豆だけが選ばれます。

調達部の谷奥真紀チーム長は、

1日1億粒。24トンの小豆を選別している。

そして選別された小豆に砂糖や塩を加えて「ぜんざい」を作り、それを冷やしてかためるのだが、ここに「あずきバー」ならではの工夫があります。

生産管理部の本多康晃てチーム長は、

「あずきバー」の特徴として、どこをかんでも小豆の粒が出てくる。

どこから食べても約70粒の小豆が均等に出てきます。

通常、ぜんざいは小豆がすぐに沈殿してしまいますが「あずきバー」は小豆が沈殿する前に金型にマイナス35度の液体を吹き付けて凍らせます。

こうしてぜんざいを凍らせただけの「カッチカチ」のアイスバーができます。

井村屋株式会社は1896年、三重県松阪市で和菓子メーカーとして創業。

創業者、井村和蔵氏は「作れそうな気がする」という理由だけで寒天を混ぜた誰でも安く食べられる「ようかん」作りに乗り出し商品化しました。

アイデアマンの井村和蔵氏はその後も「あん」を使ったヒット商品を次々に開発。

そして1963年、当時人気が出始めたアイスクリーム事業に参入しました。

しかし、開発部の加藤光一部長によると、

なかなか勝てない。他社と同じものでは我々は後から行くには難しい。

すでにそこは大手乳業メーカーの牙城。バニラ系のアイスクリームでは市場に食い込むことが難しかった。

さらに井村屋株式会社にはもうひとつ大き課題がありました。夏場になると「あん」を使った商品が売れない。

当時の社長はこの2つの悩みをいっぺんに解決するアイデアを閃きました。

そうだ!ぜんざいを固めてアイスにしよう!

こうして1973年、ついに「あずきバー」が誕生しました。

1979年にはBOXタイプの「BOXあずきバー」を販売し売上を拡大。

その後も右肩上がりで成長を続け会社全体の売り上げの2割を占める商品になりました。

時代に合わせたリニューアルも欠かせません。「甘い」=「美味しい」の時代から素材感を求められる今に合わせて甘みを落しました。

2015年には通常の「あずきバー」より30円高い「ゴールドあずきバー」を発売。北海道産大納言小豆のみを使い高級志向のお客様にヒットしました。

ロングセラーの極意

成長を続ける「あずきバー」。ロングセラーの極意とは?

受け継ぐところは受け継ぐ。変えるところは変える。

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