
ロシア軍が占拠しているウクライナ南部のザポリージャ原発。連日、周辺で攻撃が相次いでいることからIAEA(国際原子力機関)の調査団が安全性を確認するため現地に向け出発しました。ウクライナで緊迫した状態が続く中、ロシアは4年に1度行っている極東での軍事演習「ボストーク」を延期しました。その背景には何があるのでしょうか。
ウクライナ原子炉付近に着弾!IAEA調査団出発
ヨーロッパ最大級のザポリージャ原発。連日、砲撃が続いています。
IAEAは原子炉建屋からおよそ100メートル離れた建物に着弾したことを明らかにしました。
ウクライナとロシアの双方がそれぞれ相手側による攻撃と主張しています。
懸念されるのが放射性物質の漏えいです。IAEAのグロッシ事務局長は…
IAEA
グロッシ事務局長

この日が来た。
ウクライナ・欧州最大の原子力施設の安全を守らなければならない。
グロッシ事務局長率いるIAEAの調査団が現地に向かっていることを明らかにし、今週中に査察を行う見通しです。
ウクライナ当局は放射性物質の漏えいに備え、原発周辺の住民に被ばくを抑えるためのヨウ素剤を配布しました。
住民

大人は1錠飲むように言われた。私の7歳の子どもには半分の錠剤が必要。
ザポリージャ原発については26日に閉幕したNPT(核拡散防止条約)の再検討会議でも議論の焦点の一つとなりました。しかし、ロシアの反対により最終文章を採択できず決裂に終わりました。
「ボストーク」が9月1日に延期!北方領土も演習対象に
ウクライナ情勢が緊迫化する中、ロシア国防省は8月30日から始める予定だった大規模軍事演習「ボストーク」を9月1日からに延期すると発表しました。
4年に1度、ロシア極東で行われるボストーク。前回に続き中国が参加するほか、インドやモンゴル、ベラルーシなど少なくとも13ヵ国が参加します。
艦艇や軍用機も含めて5,000以上の兵器が投入され、兵士の数は5万人以上としています。
中国国防省は今回の演習参加に関して「安全保障上のさまざまな脅威への共同対処能力を強化する狙いがある」と説明しています。
演習は7ヵ所で実施され、その中には北方領土の国後島や択捉島も含まれます。
日本政府は警戒感を強めています。
松野官房長官

北方領土に対する我が国の立場と相いれず、到底受け入れられない旨を抗議し、演習地域から北方四島を除外するよう強く求める申し入れを行った。