資生堂は1月16日、新たなブランドを発表しました。
そのターゲットは女子高生です。
株式会社資生堂
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東京・渋谷。あるビルの3階で資生堂が女子高生を狙った新しいブランド「POSME(ポスメ)」の発表会を行っていました。
そこで担当者が露わにしたのが危機感。
資生堂のPOSME事業、山﨑賢総合プロデューサーは、
化粧品業界においても海外の同世代向けのブランドを熱烈に支持する若い層が結構多い。若者の日本への関心を取り戻したい。
若者を十分に取り込めていなかったというのです。
そこで今回狙いを定めたのが女子高生。
女子高生
彼女たちはどのような化粧品を扱っているのでしょうか?
1,000円いかないくらい。安いやつで「プチプラ」。
プチブライスの略「プチプラ」。安いだけでなく、可愛く、オシャレな商品を探すといいます。
その例は、
「エチュードハウス」のリップ。韓国の人たちはかわいい人や肌のきれいな人が多いのでまねしたい。
安くて可愛い韓国製の化粧品が人気だといいます。
一方、資生堂のイメージを聞いてみると、
買いづらい。漢字のイメージ「資生堂」っていう。ちょっと年配の人たちのイメージ。
「資生堂を使ったことある?」
ないです。
「資生堂を使わなかった理由?」
高いから。
そんな声も聞かれる中、資生堂が発表した新ブランドの商品がこちらです。
POSME(ポスメ)
価格は300円。
資生堂の文字はどこにもなく「POSME」のブランド名だけ。
唇や頬に使えるカラーアイテムで1回で使い切れるフィルム型のパッケージが特徴です。
開発には女子高生が直接関わりました。
「こういうカラーが欲しい」とか意見をたくさん出した。「夏とかイベントで使えるカラーが欲しい」「もうちょっと暗め、普段使いができるカラーが欲しい」とか。
カラーは全部で21色。女子高生の意見から友達と交換できるよう同色で6枚入りに。
店のピンクの階段や壁も全部、私たちが「こういうのがいい」って。
デザインや販売方法もこれまでの資生堂にはないアイデアだといいます。
山﨑総合プロデューサーは、
女子高生にターゲットを絞っているのは彼女たちの発想力と発信力に期待をしている。
この新ブランドでは今後、全国で数百人規模の女子高生を開発チームとして公募。
資生堂だけでなく菓子メーカーや文具メーカーもこのブランドで商品を開発し、売り出す予定です。
彼女たちの特性を生かして、それを収益化できるようなビジネスモデルをつくっていくことが重要。
市場のパイを広げることが一番のメリット。