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[モーニングサテライト]【Marketリアル】中小企業に宝あり!”異色”投資家に聞く[ハヤテインベストメント株式会社]

モーニングサテライト

ハヤテインベストメント株式会社

Hayate Investment Co. Ltd.
ハヤテインベストメント株式会社(Hayate Investment Co. Ltd.)のWEBサイトです。

東京証券取引所の隣。

ここに新たなマネーの潮流を生み出そうと挑む機関投資家がいます。

ハヤテインベストメント。代表は杉原行洋さん。ゴールドマン・サックス証券などを経てハヤテを設立しました。

そのハヤテ、最大の特徴が投資対象を中小企業に限定していること。

投資対象は中小企業

眠れる素晴らしい企業が散らばっている。

会社訪問して経営者に会ってわくわくするような創業のストーリーを聞く。

楽しくてしょうがないし、これが機関投資家の仕事の醍醐味。

しかし、投資をしようにも中小企業は公表された客観的なデータが少ないのも現実。企業価値を見極めるには独自の調査が欠かせません。

現場に徹底的に張り付く調査を行っていて1日6件から8件くらい企業の経営者に話を聞く。

こういった者が3人いる。年間数千件、企業調査をしている。

この日も中小企業と面談です。相手は直近の売上高およそ20億円。東証マザーズに上場するロコガイドです。

ロコガイドは地域のスーパーや商店などの特売情報を消費者に届けるサービスを手掛けています。

ハヤテの調査手法について聞いてみると・・・

ロコガイドの代表取締役、穐田誉輝氏。

株価が上がった下がっただけを言う人が多い中で事業を理解してくれて企業価値を少しでも高めていこうというスタンスはありがたい。

マネーの力で日本にどんな新しい流れを生み出せるのか。シリーズ「マネー新潮流」。異色の機関投資家の構想に迫ります。

杉原さんのプロフィールを確認します。ゴールドマン・サックス証券で株式トレードに関わった後、タワー投資顧問に転職。

2005年、27歳でハヤテインベストメントを設立。2010年にはシンガポールにも進出しています。

創業は東京・日本橋。日本企業の素晴らしさを世界にも届けたいと海外にも進出しました。

一方で東京都が進める国際金融都市構想に賛同する形で、再度日本に注力したいと日本でやっています。

「ハヤテは海外のヘッジファンド調査会社などから運用成績の良さで表彰されたこともあるということですが、現在のリターンは?」

創業から現在まで日経平均トピックス、マザーズ、全ての指数を上回る形で非常に堅調に推移している。

「詳しいリータンの数字は言えない?」

お客様の資産、またお客様自身に関することは話しづらい。

「ハヤテが投資している中小型株は値動きが激しい、コロナ危機で大きく値動きしたと思うがピンチになったりリスクは?」

昨年が厳しい局面だった。特に2-3月にコロナショックが市場を襲った際はボラティリティが以上に高い。我々のような企業調査を信条とする、企業価値に投資をするスタイルだと株価が非常に上下する場面では考え方とは違う表現が市場でされる。

「基本的は長期目線で投資をしているが大きく下がるとお客様のお金が減るので損切りする場合も?」

私たちが新興中小企業の成長を3-5年信じたとしてもその間に市場が下落する、その下落に耐えられず解約を言われたらそのゲームは終わる。自分たちが見立てた仮説と投資の時間軸が合っていないといけないという難しい舵取り。

「なぜ投資対象が中小企業?」

日本の中小型株式、時価総額1,000億円以下は宝の山だと思っている。日本では約3,800社が上場していて、そのうちの3,068社が時価総額1,000億円以下。およそ80%がわれわれの定義で言う中小型株式新興中小企業。

「宝の山にも関わらず注目されていない理由は?」

運用者にとってはキラリと光っている会社が眠っている可能性が高いので宝の山と申し上げたが実際には調査が難しい。

時価総額ごとに何社の証券会社のアナリスト、何人のアナリストが継続調査をしているかをプロットしてみた。

1兆円超だと14人。ほぼ全ての証券会社が調査をしている。

これが時価総額1,000億円以下だと1人を切って、100億円以下になるとほぼゼロ。

「そこで良い銘柄を発掘していくということだが、良い銘柄でも注目されていないと値が安いままという場合はないか?」

そのまま放置される例もあれば、逆に行ってしまう例もあるが、そこは経営者との対話を通じて我々が1年、3年、5年後の姿を信じきれるか。その中でほかの投資家が注目してくれるのを待つ。

中小企業を活性化させたいという杉原さんの問題意識を踏まえ、ハヤテが取り組む新たな投資マネーの形のポイントを挙げてもらいました。

1つ目は「真の直接金融」、2つ目は「IPO前後の"断絶"解消投資」。

真の直接金融

「真の直接金融とはどういうことでしょうか?」

機関投資家は従来流通株式を売買する、直接企業に資金を提供する役割は担っていなかった。

銀行が融資をする間接金融、証券会社経由で株式を発行する直接金融。

一方でコロナ禍で企業に資金ニーズが高まっていることに我々も応えたい。第3の選択肢として機関投資家自ら増資を引き受ける形で企業に資金を提供できないか、これを直接金融の次の時代ということで「真の直接金融」と呼んでいる。

ハヤテは今年1月に機関投資家としては異例の直接投資をある企業に行いました。

ハヤテインベストメントは1月、企業に直接資金を提供するという初の金融スキームを実施しました。

その相手がベステラ。

会長を務めるのは吉野佳秀さんです。

ベステラは2017年に東証1部に上場。売上高およそ37億円。プラント解体工事などを手掛ける企業です。工法については特許も複数持っています。

その一つが「リンゴ皮むき工法」。

ガスタンクなどの球形をリンゴの皮を剥いていくように天井から渦巻状に切断します。足場も組まないため短時間で、しかも安全な解体を可能にしました。

ハヤテはファンドを組成し、ベステラの新株予約権を引き受けました。これでベステラはおよそ26億円を調達します。

銀行だとか証券会社があって融資、投資を受けることに慣れてきた。

直接、投資家と企業が結びつく、直接話ができるから素晴らしいこと。

金融機関の融資よりも手数料を抑えられただけでなく、企業価値の拡大をサポートしたいというハヤテの理念に共感したといいます。

調達資金はM&Aも視野に脱炭素や封直発電関連などの新たな技術獲得に生かすとしています。

「ベステラに対する資金提供、これが杉原さんが目指す真の直接金融ということだが、これは機関投資家としては異例のこと?」

極めて珍しいケース。特に投資信託が直接増資を引き受けた例はほぼゼロ。

そもそも増資を引き受けることを目的の一つに設立した投資信託。これはおそらく日本初。

ハヤテが組成した投資信託を割当先としてベステラが新株予約権を発行し、予約券が全て行使されるとおよそ26億円を調達できる。

「ベステラに対する資金提供はどういう経緯で?」

ベステラはユニークな特許も持ち、調査対象企業の1つとして訪問していた。経営者との議論の中でこれからM&Aを含めて業容拡大をしていきたいと話があったので、我々がその資金を直接提供すると。企業の戦略とニーズを受けて我々から提案をした。

「市場が評価する増資としない増資がある。これは特定の株主が出てきて、場合によっては株式の希薄化、ほかの投資家から反発される場面もあると思うが?」

単純に希薄化だけを考えるとネガティブに捉えられる可能性がある。企業の戦略とニーズがあり、それに応えている。我々も機関投資家なので経営者との議論を経て、それが筋が通っているということで受けているので無秩序、ガバナンスを欠いた増資とは一線を画している。

IPO前後の”断絶”解消投資

「ハヤテはベンチャー企業のIPOも支援している?」

企業はIPOを通過点にしてその後も企業成長をしたいと資金獲得や知名度の向上のためにIPOをするが、実際には市場の厳しい洗礼を受けてIPOが天井となりその後低迷する例が多く散見する。

その度に解消する企業支援をしないといけないと考えている。

「上場ゴールと個人投資家から批判されるが、そもそもなぜこうなるのか?」

日本に「初値天井」という言葉がある。初値がピークでその後見捨てられる。知名度も上がらない、株価も低迷する。

時価総額1,000億円以下が3,000社もある。ここに一度埋もれてしまうと再度市場に注目されるのは非常に難しい。

こういった事を考えてIPO前から準備をすることが企業にも投資家にも求められている。

「IPO前後で株主も大きく変わる?」

断絶というのは劇的な変化を意味している。株主が上場前はベンチャー、上場直後に株主が機関投資家に変わる。

ベンチャーの世界はネクタイを締めて行くと嫌われる。Tシャツとジーンズ。一方で機関投資家に会う時はバチッと決めないといけない。それぐらいカルチャーも会う人も違う。

この断絶が企業を戸惑わせている。

「具体的な動きも?」

企業に上場後のジレンマや市場の洗礼を上場前に伝えなければいけない。上場の垣根を超えた投資、事業支援をしようと思っていて、これをクロスオーバー投資と呼んでいる。

「具体的な投資先は?」

ベンチャーキャピタルファンドを立ち上げ、未上場の企業や未上場の企業を支援するファンドに投資をする。

現在、具体的に3つ投資をしている。

1つがサムライインキュベートという主にシード・アーリーステージに 投資をする、思いを共有している会社。

ベンチャー企業ではGVA TECH、リーガルテックで契約書をAIに読み込ませて自動的に抜け漏れをチェックするサービなどをしている。

ルームクリップは写真投稿型のSNSを展開している。ユーザーの室内の写真に特化している珍しいSNS。

「上場企業に投資する目線とスタートアップに投資する目線、目線の分け方は?」

調査の手法は変わらない。企業価値の分析の仕方も同じ、ビジネスモデルのチェック、経営者との議論も変わらない。

上場企業、上場株式には流動性があり、未上場にはないので時間軸の考え方、リスクの取り方が少しだけ違う。

「日本はクロスオーバーの投資の仕方が広がっていく?」

広がっていくと思う。

「クロスオーバー投資で長期的な企業の成長はベンチャー企業でも可能?」

投資をするだけではなく、IPO後の市場の厳しさなどを上場前の経営者に伝えることはポジティブである。

それを伝えて上場前の企業がそれに臨む。そうすると時価総額1,000億円以下の3,000社の罠にかかるリスクが下げられるのではないか。

「未上場の段階だとアニマルスピリッツのある大金持ちの投資家などがドンとお金を入れる、しかし上場後はスーツを着たサラリーマンの退屈な人たちが短期的な利益を求める。そういう日本市場の構造的なものを変えていくには時間がかかる?」

ベンチャー時代は長期的な成長を求められる。赤字でもいいがアクセルを踏むことを求められる。

上場すると四半期の決算があり、毎四半期黒字にしていかないといけない。

この変化を整合させていく、経営者に理解してもらう。これによって企業の長期的な成長を応援するしかない。

「中小企業の成長支援のほかに目指していることは?」

人の流れも変えていきたい。金融業界は古臭いイメージや変化に乏しいと思われているが、実際には新しい挑戦はたくさんある。この業界を目指す若手の人材がこの業界に集まればそれが嬉しい。

「金融業界に人材が来ていない?」

30年前は優秀な人間は都市銀行に行った。20年前は投資銀行に行った。10年前からファンドで直接勝負するようになった。

今はGAFAなどテクノロジーの世界と戦っている。

この現状を金融機関の経営者として認識する必要がある。

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