地方だって儲かる!地元スポーツ!
川﨑のバスケがプロ野球の技で復活
まずやって来たのは神奈川県川崎市にある広々とした運動公園。

待ち合わせたのは地元スポーツでがっちりな会社の藤掛直人さん。

あの~早速ですが、その地元スポーツは川﨑でどれぐらい売り上げているんですか?

年間11億円。

なんと年間売上げおそよ11億円。これは昨シーズンの1.5倍っていうからかなりの右肩上がりじゃないですか。

その儲かり地元スポーツがこの体育館の中で行なわれているそうなんですが…

プロバスケBリーグの川崎ブレイブサンダースを運営しています。

1つ目の儲かる地元スポーツはプロバスケットボールB.LEAGUE所属、現在東地区1位の川崎ブレイブサンダース。


この日行われている三遠ネオフェニックスとの試合はお客さんでいっぱいだ!

ホームゲームがあるときはおおむね来てる。

ほぼ毎試合来てます。

かなり熱心なファンも多いブレイブサンダース。

その平均観客数はおよそ4,700人でBリーグトップクラス。

いまや絶好調のブレイブサンダースですが、実はわずか4年ほど前まではお客さんはガラガラ。とてもじゃないけど儲かるチームとは言えなかった。


しかし、2018年に藤掛さんの会社が経営に携わるようになってからわずか3年で売上げが急増したのです。

ガラガラだった時代から所属している篠山竜青選手。
今は当然のように毎回たくさんのお客さんが来てくれる。

自分の感情が追いつかないくらい大きな変化を感じています。

でも、どうやってたった3年で満席になるほどお客さんを増やしたのか?

横浜ベイスターズを黒字化させたノウハウでブレイブサンダースを運営。

うん? あれバスケットボールチームがプロ野球のベイスターズのノウハウってどういうこと?

ブレイブサンダースを運営しているのはDeNA。

そう、ブレイブサンダースを運営するのはおよそ25億円の赤字を抱えていたベイスターズをわずか5年で8億円の黒字に変身させたDeNA。

そのノウハウの最大のポイントがその地域で一番のお得意さんを見つけ出し、そこを狙い撃ちするというもの。

例えばベイスターズなら横浜というビジネス街にあるからターゲットは仕事帰りの30代サラリーマン。

そこを狙ってビールを飲みながら楽しめるスタジアムをアピール!見事お客さんの獲得に成功。

売上げ11億円バスケ!狙うは武蔵小杉
では、川崎ブレイブサンダースの場合はどんなお得意さんを狙っているのか?

ブレイブサンダースでは小学生のお子さんがいるファミリー層を意識。

ブレイブサンダースが狙いを定めたのはずばり、小学生のいるファミリー。

これ川崎が20代の人口が多い若い街だからというのもありますが、それだけじゃない。

神奈川はバスケの聖地。

漫画のスラムダンクもあひるの空も神奈川が舞台。

バスケのポテンシャルがある地域。

バスケ漫画の聖地川﨑なら小さい頃からバスケを身近に感じているお子さんもたくさんいるはず。

確かに会場には小学生くらいのお子さんを連れたファミリーがたくさんやってきている!

では一体、どうやって川﨑の体育館に家族連れのお客さんを集めているのか?

武蔵小杉駅を中心に広告を展開。

ブレイブサンダースが仕掛けているのはその名も武蔵小杉集中戦略。

武蔵小杉は駅の周辺に16棟のマンションが立ち並び、すでに大型のショッピングモールなどが7つ隣接する川﨑の中でも特に若いファミリー層が多いエリア。


そこで改札を入ってすぐの一番目立つ柱に選手の巨大ポスターを設置。

さらにバス停でもブレイブサンダースをアピール。

地元の人が集まる美容室でもブレイブサンダース。

極め付きは駅から徒歩3分の場所に無料のバスケットボールコートまで作っちゃった。

夫が武蔵小杉を歩いていてチラシを持ってきたのでバスケットボールコートに行ってみようかなと思って。

武蔵小杉でブレイブサンダースに興味を持ってもらい、いざ体育館に足を運んだら今度はお子さんにリピーターになってもらうための戦略が満載!


オープニングは子どもに分かりやすく炎を使ってド派手に演出!

ハーフタイムには憧れのメインコートでお子さんがフリースローに挑戦。

さらに川﨑出身のDJが…

豪華賞品がもらえるダンス対決で会場を盛り上げる!

小学生連れのファミリー。
観ている側も楽しませてくれるのでやめられないです。

狙い通りの戦略でお客さんを満員にしたブレイブサンダース。

実はまだ経営的には4億円の赤字!

それでも川﨑に狙いを絞った戦略で2年以内には黒字化を達成できそうってことでこれからまだまだ…

がっちり!

いきそうですね!