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[WBS]中露外相が会談!反「制裁」の中国 新たな動きは?

2022年3月30日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり停戦に向けた交渉の続く中で侵攻後初めてとなるロシアと中国の外相会談が3月30日に行われました。欧米のロシアに対する一連の経済制裁に一貫して反対の立場を崩さなかった中国ですが、ロシアとの会談ではどのような立場を示したのでしょうか。

ロシア ウクライナ侵攻 交渉中も爆撃!ウクライナ ゼレンスキー大統領 防衛を継続

ウクライナ南部の港湾都市ミコライウ。

上空から何かが飛んできたと思った次の瞬間、辺り一面が煙に覆われました。

ロシアのロケット弾が役所のビルを直撃。ビルの壁には大きな穴が。

これは悪夢だ。私のいた階で女の子が亡くなった。

何と言えばいい。これは冗談か?

この攻撃で少なくとも7人が死亡。22人が負傷しました。

激しい攻撃から逃れようと国外に避難した人は400万人を突破しました。

こうした攻撃はトルコ・イスタンブールで開かれた4度目の停戦交渉の日に行われたものです。

ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問。

新たな安全保障の枠組みについて議論が続いている。

この合意によりウクライナが求めている停戦が可能になる。

ウクライナ側はロシアが強く主張してきた中立化に関してNATO(北大西洋条約機構)への加盟に代わる新たな安全保障の枠組みを提案。さらにロシアが一方的に併合したクリミア半島の主権について今後15年間の協議によって解決するとし、即時の返還を求めない姿勢を示すなどロシアに対して一定の譲歩を示しました。

これに対してロシア側は…

ロシアのメジンスキー大統領補佐官。

協議は建設的だった。

提案は近いうちに大統領に報告され返答がなされるだろう。

信頼を得て交渉を進めるためとして首都キエフ周辺などでの軍事作戦を大幅に縮小すると表明したのです。

互いに進展を強調した交渉ですが、その直後とされるタイミングでもキエフでは空爆が行われ、民間の倉庫が激しく炎上。交渉の裏で続く無差別的な攻撃にゼレンスキー大統領は警戒を緩める気はないとしました。

ウクライナを破壊するために戦う国の言葉を信じる理由は何もない。

ウクライナは防衛を弱めるべきではない。ロシアを攻撃する能力を維持している。

交渉の進展を慎重に見る動きは欧米でも。キエフでのロシア軍の一部後退についてアメリカ国防総省のカービー報道官は再編成をする恐れがあると指摘。

バイデン大統領はフランス・イギリスなど4ヵ国の首脳と会談し、ロシアが軍事作戦を偽りなく縮小するかどうかについて実際の行動を見なければ判断できないとの認識で一致しました。

アメリカのバイデン大統領。

それまでは強力な経済制裁を続ける。

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