[WBS]【イノベンチャーズ列伝】高齢者の「大問題」に挑む

ワールドビジネスサテライト(WBS)

世の中にイノベーションを起こそうとするベンチャー企業に焦点を当てるイノベンチャーズ列伝。

高齢化の波に技術で立ち向かいます。

この小さな端末を持っていると、どこに行ってもお見通し。

これで高齢化社会の大問題に挑む!

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ジョージ・アンド・ショーン合同会社

今回の主人公、ジョージ・アンド・ショーン創業者、井上憲CEO。

2016年に起業する前、彼はどこの家族にも起こりうるある問題に直面。

仕事が手につかない状態でした。

私の祖母が認知症で徘徊を始めたのが最初のきっかけ。

きっかけ

おばあちゃんがいないの<。/p>

ええっ!?これで3回目だよ!!

ここにもいない!

もし事故にあっていたら・・・

あっ、いた!

ちょ、ちょっと買い物してただけよ。

ちょっとって、もう5時間だよ・・・

困り果てた井上は後日、

おばあちゃん、今日からこれを持ってくれない?

市販の見守りセンサーを携帯してもらおうとしたが、

そんなの重そうだし、管理されるみたいで嫌だわ。

これじゃ、ダメだ・・・

患者本人が持っていて気にならないモノじゃないと!

そして井上さんが起業して生み出したのが、

「ビブル」という端末を使って位置情報を見ることができるサービス。

biblle(ビブル)

このビブルという小さな端末、重さわずか9グラムです。

ビブルを持って外に出た須黒清華キャスター。

認知症患者に成り代わって街を歩きます。

一方、その頃オフィスでは、

元々我々がいた所がここ。

須黒キャスターがどこを通ったか一目瞭然です。

どういう仕組みかというと、街ゆく人々のスマートフォンやタブレットなどにビブルのアプリを入れておくとビブル端末が近くを通ったときに感知し位置情報を把握できるのです。

この情報を元に追いかけてみると・・・

おそらくこの近くにいると思う。

このように徘徊する人を見つけ出すことができます。

このビブル端末、電池の消費が多いGPSを使わないので小型の電池だけで半年は持ちます。

また通信量などもかからず最初の購入代金だけでサービスを使い続けることができます。

しかし、

人がいない場所や時間帯は?

機能しなくなってしまうが、例えば自動販売機やコンビニエンスストアの中にもモバイル端末やネットプリントがある。

そういうモノとすれ違っても拾えるように開発を進めている。

すでに大手飲料メーカーやコンビニなどとビブル部端末の読み込みに協力してもらう方法で詰めの作業を行っています。

副業

そんな活動の一方で、

元々というか現職も「日本オラクル」に勤めている。

井上さんはいまもIT大手の日本オラクルの社員なのです。

ビブルを手掛けるジョージ・アンド・ショーンはあくまで副業として立ち上げました。

日本オラクルの上司や同僚は、

井上さんが外でビジネスをやると経験として持ち込んでくれる。

「こういう所困っていませんか」というのが僕らにとってもリアルになる。

副業してから会う機会は少なくなったが、話の幅はすごく広がった。

こんなふうにジョージ・アンド・ショーン、9人中8人が本業の合間に副業として働いています。

みんな兼業のスタイルで生活をある程度安定させながら新しいサービスをゆっくりきっちりと戦略に合わせて起こしていきたい。

西日本電信電話株式会社

井上さん達が取り組む認知症との戦いは大企業も巻き込んで新たな展開を見せています。

本屋で突然トイレに行きたくなる現象のことを何と言う?

1番、クロダヨウコ現象。2番、アオキマリコ現象。3番、シライシミチコ現象。

1番

残念、正解は2番。

入居者の男性にクイズを出すのはシャープのロボホン。

実はロボホンを使い会話に反応する速さなどのデータを集めています。

他にもビブルの位置情報をNTT西日本のこの機械が読み取り、行動履歴もデータとして集めています。

多様なデータを集める目的の1つが、認知症になる前に認知機能の低下を知ることです。

認知症の発症の前に適切な治療をすると回復の可能性があるといわれているためです。

NTT西日本のR&Dセンタの野口真実主査は、

私の家族が介護が必要な状態になり気付いた時は非常に遅かった。

早く気付けたら何かできたのでは。

井上さんたちは行動履歴等の情報をAI(人工知能)に読み込ませ、認知機能の低下を検知するシステムを開発中。

昨年度行われた実験では80%以上の確率で症状を予測することができました。

高齢者の生活を少しでも改善できるサービスを模索している。

すぐもうけになるわけではないが長い目でプラットフォームとして育て、いろいろなサービスに展開できるシステムにしたい。

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