ソニーは1月26日にがん治療などに使える細胞解析装置を開発したと発表しました。
新たながんの治療法として期待される免疫細胞治療は現在は高額の治療費がネックとなっていますが、この装置を使うことで価格を抑えられる可能性が出てきました。
ソニーの細胞解析装置!最先端医療費の低減へ
細胞解析装置は治療に必要な細胞を取り出す際に使います。
ソニー CGX10プロジェクトリーダー、栗山健太朗さん。
こちらが患者の血液成分。(※サンプル)
流したものがチップに入っていき、欲しい細胞と欲しくない細胞を分離。
チップの中がわれわれの技術のコアな部分。
従来の細胞解析装置は2種類の判別しかできませんでしたが、今回開発した装置では最大10種類の特徴を測定することができます。
免疫細胞治療に必要な数億個の細胞が6時間程度で収集できるといいます。
がんの免疫細胞治療は患者から取った血液から免疫細胞を取り出し、分離・培養・活性化といった処理をし、自分の細胞に戻します。
現在は1回でおよそ3,000万円かかるといわれるこの治療法ですが、この装置を使うことでコストを削減できる可能性があるといいます。
ソニー ライフサイエンス事業、川﨑泰介事業部長。
今まで患者由来の免疫細胞でしかできなかった治療が他人の抗原をいくつかの型に分け、その型に当てはまる人に免疫細胞を投与できれば細胞薬のストックができて素早く投与できる。価格もより安く提供できる。