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[WBS] 【ロングセラー研究所】スーパーカブ

2016年7月28日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

本田技研工業株式会社

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午前3時半、都内の新聞販売店。

毎日の新聞配達に欠かせないのがホンダのスーパーカブです。

初代が発売されてから58年が経ち、累計の生産台数は9,400万台。

一つの機種として世界で一番売れている二輪車です。

配達員は

カブ以外を使うのは考えられない。

スーパーカブは今世紀には入っても販売をグングンの伸ばしています。

一体なぜか?そのヒミツを探ります・

スーパーカブの歴史

1946年、空襲で焼け野原となった静岡県浜松市で本田技研工業株式会社の前身、本田技術研究所が開設しました。

創業者は本田宗一郎氏。

最初に作ったのが補助エンジン付き自転車。戦時中に陸軍が使っていた小型発電機を転用したものです。

この販売で得た資金を元に、1956年にスーパーカブの開発に乗り出しました。

本田宗一郎氏が掲げた目標は「そば屋が使えるバイク」。

つまり、そばを片手で運びながら使えるバイクを開発しようとしたのです。

二輪事業本部の今田典博さんは

二輪車に興味がなく、乗れるものではないと思っていた人たちに対して、乗ってもらえるようなものにしたい・そば屋が一つの象徴だった。

当時は禁止されていなかった片手での運転を可能にするため、足だけで変速できる「クラッチ」を独自に開発しました。

また当時のバイクは足を上げてまたいで乗るのが当たり前でしたが、そばを担いだまま乗り込めるようにシートの前に空間を作りました。

さらにスーパーカブでは樹脂製のパーツを多用して鉄の部品が多かった従来のバイクより軽量化しました。

こうして誕生したスーパーカブは、その使いやすさと、大衆にも手が届く価格設定でたちまち大ヒット商品となりました。

分析1 使う人の姿を徹底的にイメージしました

カブのスゴさ

カブのスゴさはそれだけではありません。

当時の同じクラスのバイクと比べて馬力が2倍程度あるエンジンを搭載。燃費性能も向上させました。

しかも、そのエンジンが丈夫でした。

ストップ&ゴーを繰り返す新聞配達の現場でもその耐久性への評価は高い。

購入して15年ぐらい、僕が乗り始めて3年ですけど、新品同様に動いてくれます。

その品質を世界も認めました。

スーパーカブは述べ160以上の国と地域で使われる世界の「大衆の足」となりました。

分析2 品質に妥協なし

デザイン

創業間もない頃から本田宗一郎氏は

良品に国境はない。世界一であって初めて日本一になり得る。

と語っていました。

1958年発売の初代スーパーカブのデザインは現在に至るまで基本的には変更されていません。

人の使いかってを突き詰めたデザインが古びることがなかったのです。

そんなスーパーカブには熱烈なファンも存在しています。

スーパーカブのファンは

総一朗さんが時間をかけてつくったから大事に乗れば何年でも使える。

この男性の愛車は58年前に発売された初代スーパーカブ。もちろん今もバリバリの現役です。

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