ねぎびとカンパニー株式会社
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儲かる！畑違い社長！
やって来たのは山形県天童市。
ここに一体どんな畑違い社長が？
ねぎびとカンパニーの清水です。
現在40歳、その名もねぎびとカンパニーって会社の清水寅社長。
「あっちにいっぱい。」
今日収穫したモノが。
「ねぎびと」ということは…
「スゴい！立派なネギがいっぱい。」
ずらりと並んでいたのは長ネギ。
ネギ専門の会社。
「ねぎびとカンパニー？」
そうです。
清水社長は自分の畑でネギを専門に作るネギ会社を経営。
全国のスーパーで自分の名前から取った「寅ちゃんねぎ」を販売。お値段は少し高めですが味が良いと大評判。
10年前から始めたこのビジネスは今や年商2億円。
がっちり。
ネギを作る前はどんなお仕事をしていたんですか？
実は前の畑はネギとは何の関係もないかなり意外なところ。
金融業をやってました。
消費者金融みたいな。
全然違うんですよね。
なんとねぎびとになる前の畑は消費者金融畑。
「昔は金びと？」
まあまあ…お金貸してましたから。
「今はねぎびと？」
そうです。
全く畑違い。
でも清水社長、消費者金融で働いていたのに何でまたネギ作りを？
農業をやってみたいと思ったことがあって。
農業に元気がないと聞いて僕だったらいける！と思った。
3年で日本一にならなかったらやめると決めて始めた。
きっかけは奥さんの地元山形で「農業が元気がないからなんとかしてくれ！」と頼まれたこと。
「なんとかしてみよう！」と一念発起。
3年で日本一になれなかったら辞める覚悟で30歳の時に起業。
「今日本一？」
新規就農2年目で他業種から始めて1番の面積に。
わずか2年目で新規ネギ農家としては作付面積5.4ヘクタールで日本一。
今では9ヘクタールの広さになり、100以上の畑でネギを作っている。
でも数ある農業の中でなんでネギ？
実はネギをあえて選んだのには金融畑出身社長ならではのがっちり戦略が！
味では勝てないと思って。
3年で日本一になりたかったので味が分かりにくい物にした。
ネギ食べていて国産か外国産かはわからない。
それをいっぱい作ることを目標にした。
ネギは長さか太さでしか市場で評価されない。
美味しいネギなら採用してもらえると思った。
味の競争が激しいトマトや果物などでは長年のノウハウを持った先輩農家たちに太刀打ちできない。
だったら味の違いが少ない「ネギ」を美味しく作れば勝負できるはず！というのが社長の読み。
社長の作っている「寅ちゃんネギ」は糖度20度と普通より甘いのが特徴。
「あれ！？甘い。」
「そのあと辛みがきます。」
辛さが熱すると甘みに変わる。
この美味しいネギを売るために金融畑出身社長ならではのこだわりが。
営業。
野菜は面白くて普通のもの（ジュース等）は価格が決まっている。
野菜は上限がない。小売価格が自分で決められる。
美味しくすると50円が100円になる。
売上げが倍ですよね。
消費者金融時代もトップ営業マンだった清水社長。
農業も売るためには営業が大事だと考えた。
なのでとにかくお客様であるスーパーに飛び込んでいったんだとか。
どんな形、太さ、長さ、美味しさなら売れるかを商談する。
実際に取引先である大手スーパー、いなげやさんとの商談について行きました。
この日やっていたのは、
この重量感が。
重量感をこっちは感じない。
「今日は何の相談を？」
お客さんが持った時の重量感。お店に置いた時にどう見えるか。
ネギを入れる袋を長方形から先の細い袋に変えるだけで見た目の良さだけでなく持った時の重量感も違うんだとか。
「あれ？」
「全然違う！」
「マジックじゃないですか？」
いなげや専用で三角袋の全自動機械を開発中です。
自分のネギをいかに高く売るかを取引先と一緒になって考えるのが社長流。
「農家さんと相談して商品作ることある？」
いなげやの青果部、河野大輔さん、
ないです。寅だけです。
生産者自体がくるのはマレ。
珍しいのと想いがあるんでしょうね。
一言で言えば勢い。
この独自の営業スタイルで今では年間5万ケースを出荷！
さらに新種の苗も開発中！
普通、春植えて秋に収穫。新種は秋に植えて春に収穫。
ますます儲かりそうですね。
売れれば儲かります。
金融畑からネギ畑でがっちり！
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