記録的な大雨が各地で被害をもたらしています。
国土交通省によると大雨に伴う土砂災害は西日本を中心に18の都府県で67件確認され、河川の氾濫も相次ぎました。
佐賀県では2年前にも豪雨の被害を受けた地域が再び浸水し、地元経済への影響が懸念されています。
株式会社人形館ふじや
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記録的な大雨となった佐賀県。
8月14日の土曜日、六角川が氾濫。周辺の住宅は屋根だけが見える状態。浸水が最も深かった地域は一時3メートルほどに達したと推計されています。
実はこの六角川流域、2年前にも浸水の被害が発生していました。
山本康平記者。
こちらは先週末に1メートル以上の浸水があった佐賀県武雄市です。電柱を見ると2年前の豪雨のときに浸水したラインが書かれていますが、今回はそれ以上水が浸かった形跡があります。
雨が小康状態となった8月16日の昼。
日本人形を扱うふじやを訪ねました。昭和9年創業、87年の歴史を持つ老舗です。
人形館ふじやの藤井信行社長。
前の時はこんな割れていなかったんですけど、今回は全部割れてしまった。
店内に入ると人形の箱が散乱していました。
一気に雨の量が増えた8月14日。店の前が冠水。
そして店内は一気に1m20cmまで浸水しお盆用に用意していた提灯が全てダメになりました。
ぬれているからダメ。
陳列していたひな人形は…
きれいなように見えますが触ってみるとぬれている。
すべて処分。これで20万円とか高いのは100万円。
「被害額は?」
4,000万円前後はあるかな。
例年、ひな人形の予約が本格化するのは10月ごろ。それまでの営業再開を目指したいといいますが…
ボランティアもお願いしたいけどコロナがあるのでお願いしにくい。
戻すには1ヵ月はかかる。
こちらの飲食店「居酒屋ナフナフ」でも…
店内が浸水。冷蔵庫の片付け作業に追われていました。
居酒屋ナフナフの古賀学オーナー。
お盆ですかた結構食料をためていた。仕込みをしてお盆の準備をして。
冷蔵庫から冷凍庫から全部ダメでした。
こちらの居酒屋は2年前にも浸水被害に遭いました。今回は事前に食器などを高い位置に移していましたが、2年前よりも高いところまで浸水してしまったのです。
これは前回の時の新聞記事。またここで再開しますよという記事。
前回の浸水被害後、500万円近くかけて修理しましたが、またやり直さなければいけません。
またか…
それでも相次ぐ豪雨被害や新型コロナで営業が辞める飲食店が多い中、店を続けたいといいます。
そのワケは常連客の存在。今日も店の掃除を手伝いに来てくれていました。
前回も来て下さって、やり方も大体分かったでしょ?
もう、あれして、これしてと言わなくていい。
みなさんサクサクと、それもどうかなと思いますが…
大雨の被害が相次ぐ西日本。
長崎県雲仙市の土砂崩れの現場では2人の安否がわからなくなっています。
災害が発生した13日未明から生存率が下がるとされる72時間が経過。8月16日も警察や消防、自衛隊がおよそ230人態勢で必死の捜索活動を行っていました。
大雨による全国の被害は長野県の3人を含む少なくても4人が死亡。4人が行方不明となっています。
また国土交通省はこれまでに土砂災害が18都府県で合わせて67件確認され、9県で42件の川の氾濫が確認されたと発表しました。
今後の天気について気象庁は…
気象庁予報課、天気相談所の竹村正弘所長。
九州・広島を中心に今後も災害級の雨となる可能性がある。
場合によっては九州方面・広島で大雨特別警報が発表される可能性も。
気象庁は大雨によって土砂災害の危険が高まっているとして警戒レベル5に相当する大雨特別警報が出される前に避難するよう呼びかけています。
今回の大雨によってJR西日本は倒木などの影響で広島県や山口県などで8月17日も在来線の一部区間の運休が続くとしています。
またJR東日本や九州でも在来線の一部で運転を見合わせる予定です。