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[WBS]GDP2期ぶりプラス成長!企業投資と輸出がけん引[東京エレクトロン株式会社]

2021年8月16日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

今年4-6月までのGDP(国内総生産)は前の3ヵ月と比べ実質の伸び率が年率に換算して+1.3%と2期ぶりのプラス成長となりました。

けん引したのは輸出や企業の設備投資で個人消費は伸び悩みました。

ただ、取材を進めてみると一部では東京オリンピックの効果などで明るい兆しの見える現場もありました。

東京エレクトロン株式会社

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内閣府が8月16日に発表した今年4-6月までのGDP、速報値で前の3ヵ月に比べて+0.3%。年率で+1.3%と2期ぶりのプラス成長となりました。

ただ、コロナの感染拡大が続き、個人消費は+0.8%と伸び悩みました。

一方でけん引役となったのが…

西村経済再生担当大臣。

強い投資意欲。

企業の新しい時代を見据えてデジタル化やグリーン投資など投資意欲を非常に強く感じている。

企業の設備投資が+1.7%となったほか、輸出も中国向けの半導体製造装置などを中心に+2.9%の成長となりました。

こうした設備投資や輸出の好調ぶりが反映されたのが半導体製造大手の東京エレクトロンの決算。

東京エレクトロンの河合利樹社長。

四半期は売上高、利益ともに過去最高を更新した。

8月16日に発表した21年4-6月期の売上高は1年前と比べて43.6%増えた4,520億円。純利益は77.8%増え1,003億円でした。

今回の好調を支えた大きな要因が…

データセンター投資のさらなる加速など半導体製造装置市場は大幅に拡大している。

現時点では前年比4割程度の成長を見込んでいる。

企業のデジタル化への対応を背景に設備投資が増え、業績を伸ばしました。

4-6月までのGDPで輸出と設備投資と並び好調だったのが住宅投資です。前の期と比べ+2.1%となりました。

特に首都圏の新築マンションの平均価格は今年に入り6,000万円前後の高値で推移。

それでも契約率は70%を超える高い水準を維持しています。

好調な新築マンションにいまさらなる追い風が吹いていました。

こちらは東京・有明のタワーマンション「シティタワーズ東京ベイ」。

住友不動産の吉野秀邦さん。

3LDK、約80平方メートル、角部屋のリビングです。

27階の角部屋で価格はおよそ1億1,000万円。去年の夏から好調な販売が続いており、先月は契約数のおよそ4割が1億円を超える高額物件だったといいます。

最大の特徴が…

数々の競技施設を一望できるパノラマが特徴。

東京オリンピックの競技会場が間近に広がります。

金メダルを獲得したスケートボードなど4つの競技会場がある有明エリア。熱戦が繰り広げられたことで注目度が一気に高まったといいます。

オリンピック期間は「有明」という名前を連呼してもらったので、今まで有明になじみが薄かったお客様にも来場してもらえる影響があった。

都心への交通インフラの整備や大型商業施設の開業などオリンピック開催に合わせて利便性も向上した有明エリア。

今後もマンション需要は伸びると見ています。

お客様の購入意欲が力強く復調していると思う。今後も期待できると思っているので期待に応えられるようにプロジェクトを進めていきたい。

また、パラリンピック終了後に選手村から一般向けマンションに改装される晴海フラッグにも熱い視線が注がれています。

三井不動産によると今月28日から内覧会が再開されるのを前に資料請求の数がオリンピック開催前と比べておよそ2倍に急増しているといいます。

一方、4-6月期のGDPで力強さが見えないのが全体の半分以上を占める個人消費です。

新たな需要を掘り起こそうと企業も新商品を投入しています。

ワークマンの伊藤磨耶さん。

アウトドアレジャーの需要が増えているので機能性の高い商品が増えている。

コロナ禍でも好調なアウトドア需要を意識したのは作業服大手のワークマン。

秋冬シーズンに向けて焚き火の火の粉が飛んでも燃えにくい素材のダウンジャケット「FLAME TECH モンスターパーカー」など機能性の高い商品を開発しました。

ほかにも…

日常着ていて、あったらうれしい機能を付け加えた服を取りそろえている。

こちらは一見普通のジャケットに見えますが、首と腰の部分にヒーターを搭載。コート要らずの暖かさが特徴です。

このほか、裏地に保温性の高いアルミプリントを施したフリースなど日常で使うことを想定した商品を展開します。

高機能・低価格に加えて優れたデザイン性を兼ね備えた商品で利用シーンを広げ、新たな客層を開拓する狙いです。

高機能で低価格という軸はぶれずにワークマン女子という新業態も増え、一般のお客様が増えていくので、そういう人に向けた商品を今後も展開していきたい。

一方、在宅時間が長くなり家電量販店で売れているのが炭酸水メーカーです。

ビックカメラ有楽町店では宅飲み需要などを捉えた炭酸水メーカーの6月までの9ヵ月間の売り上げが5割増で推移し、今後もこの傾向が続くと見ています。

同じく好調なのが電動自転車です。

通勤時の三密が避けられてテレワークによる運動不足も解消できると先月の売り上げは1年前と比べて1割ほど伸びています。

ビックカメラ有楽町店の假屋賢さん。

秋になると紅葉などの需要でこのまま堅調に推移していくと感じている。

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