株式会社FRDジャパン
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2021年、スゴい社長が気になるあの会社!
オイシックスの髙島宏平社長が気になる会社はFRDジャパン。
一体何の会社なのか、スタッフが向かったのは海から10キロ離れた千葉県木更津市の山奥。
山道を抜けた先に突然四角い建物が。
お出迎えしてくれたのが取締役の十河哲郎さん。
スゴいことやっている!
ホントですか!
我々世代の食に関わっているビジネスマンにとっては憧れの存在。
気になる会社として選んで頂いたと聞いてホントかなと信じられない。
「ホントらしい…」
ありがとうございます!
何をやっている会社なんですか?
FRDジャパンはサーモンの養殖をしています。
「サーモンの養殖?」
「結構、山。」
皆さんに言われるんですけど。
山の中でサーモン育てようと頑張っている。
FRDジャパンのビジネスが陸上で海のお魚、サーモンを養殖するというもの。
その様子を見せていただくと…・
「広い!」
建物の中には12の生簀があり、この建物だけで1万5,000匹ものサーモンが養殖されています。
悠々と泳いでいますな。
「立派ですね!」
大きいものは4kg~5kg。
こちらサーモントラウトという種類。
お刺身、お寿司のネタがメイン。
一般的にスーパーで売られている輸入もののサーモンとFRDジャパンのサーモン。
スタッフが食べ比べてみると…
「全然違う!」
「シャキシャキ、サクサクという音。」
獲れたての鮮度感をそのまま。しかも1年中。
海外の海で獲れた輸入物は1度冷凍されているためドリップが出やすい。
でも千葉で養殖した獲れたてサーモン当然一度も凍らせていないので新鮮で身がしっかり。
このスーパーが関東のスーパーをはじめ、居酒屋などに今どんどん出荷されているんです!
FRDジャパンは2019年に出荷を始はじめ、これまでに1万匹を出荷!
サーモンといえば回転寿司の人気ネタランキングで必ず上位に来る屈指の儲かり魚。
マーケットもデカく、1匹の単価も高いサーモンをたくさん養殖できればきっと儲かるはず!
そう考えたのが十河さんなんです。
しかし、この陸上でのサーモンの養殖。今まではコストや手間がかかりなかなかやる人がいない、サーモンダイって感じだったのですが、そこでFRDジャパンはある画期的なものを使うことで簡単かつお安くサーモンを養殖することに成功したという。
そのあるものが…
これ実は水道水。
養殖に水道水を使うってこと。
水道水に塩の成分、ナトリウムやカリウムなどを足して海水と同じにして、その水でサーモンを育てているらしい。
スタッフが舐めてみますと…
「ちょっとしょっぱい。」
海水と同じ。
もともと魚の養殖で多いのが海面養殖という海に網を張って海水で育てる方法。
これ、自然の中で育てられ魚にとってストレスがないんですが、ある問題が…
それが、
大漁のエサを投入して、魚がエサを食べてフンが出る。
汚れて魚が住みにくくなる。
どうしても海を汚してしまうという問題。
さらに、
限られた海域で養殖をやり過ぎている。海面養殖の限界が近づいている。
養殖に適した海があまり残っていなんだとか…
だったら陸上に海水を持ってきて、そこで養殖すればとなるのですが…
すると今度は海水が汚れるので水の交換が大変。雑菌が混ざって魚が病気になってしまうという問題も。
そこでFRDジャパンは水道水に注目。確かに水道水なら安心。
養殖は水が一番大事。
魚がグッと大きくなるキレイな水質が維持できていないとおいしい魚ができない。
そして最も大事なのがキレイな水をずっと維持するということ。
そこでFRDジャパンの技があるとのことでちょっとだけ見せてもらいました。
研究施設のような場所でやっているのは、
水は全く替えずに100%循環させる。
水を入れ替えていない?
ず~っと同じ水道水を使いまわすんです!
仕組みを超簡単に説明すると…
硝酸を窒素ガスに変えるバクテリアが住んでいる。
十河さんによれば汚れた水道水をバクテリアが分解する。
キレイになった水を魚が住んでいる水槽に戻す。これをずっと繰り返しているんです。
このバクテリアの扱い方が難しい。
バクテリアに狙った反応だけさせることがポイント。
もともと下水処理に使われていたバクテリアにあることをして汚れをキレイにしているんだとか。
「簡単に言うと?」
そこまで言えない。
バクテリアにあるエサを与えてうまく働き方を調整しているそうです。
FRDジャパンは今年、さらに大規模な養殖施設を建設予定。
陸上養殖サーモンでがっちり!
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