帯広信用金庫
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北海道帯広市、市の中心部にある帯広信用金庫中央支店。
ここで8月5日にある記者会見が行われました。
日本政策金融公庫釧路支店の伊藤敏雄さんは
なかなかベンチャーに手を伸ばすのは難しかった。
政府系金融機関の日本政策金融公庫などは帯広市のベンチャー企業「ファームノート」に3億円の融資をすると発表しました。
日本政策金融公庫が北海道のベンチャー企業に融資するのは極めて異例だといいます。
株式会社ファームノート
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株式会社ファームノートの小林晋也社長は
全ての牛をインターネットでつなげ人工知能を活用して最適な牛を管理する。
帯広市から約40km離れた場所に株式会社ファームノートの取り組みで進化した牧場があります。
カントリーホーム風景
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鹿追町の「カントリーホーム風景」。
150万m2、東京ドーム32個分もの広大な土地を持ちます。
生産した牛乳などを加工・販売する6次産業も実践。
この牧場では約500頭の牛を飼育しています。
牛の首には装置のようなものが取り付けられています。
それが株式会社ファームノートが開発したウェアラブル端末です。
これで一体何が分かるのでしょうか?
カントリーホーム風景の清水智久さんは
発情の通知が携帯に入る。
牛が身に付けているウェアラブル端末には加速度センサーが入っていて牛の活動の量を測定しています。
牛が動いている、休んでいる、一定の間隔でエサを食べているなどの様子を判別。
端末で測定したデータはインターネットのクラウド上に送られます。
そして得られたデータは発情を示しているのか、病気の状態を示しているかなどを人工知能が瞬時に分析。
その結果を牧場の従業員のスマートフォンなどに通知することで従業員は牧場のどこにいても牛の変化を知ることが出来ます。
常に見回りながら、発情している牛や、病気の牛を見つけなければならない。牧場がこれだけ広く、頭数が多くなると難しい。
牛の乳は発情後に妊娠・出産させることで搾乳ができるようになります。
しかし牛の数が多くなればなるほど、管理が難しくなり、これまでは搾乳の機会を逃していたこともあります。
この仕組を使えば誰でも効率よく牧場経営ができるようになるといいます。
素人の人でも端末を使って発情する牛や病気の牛も見つけられる。
さらに、これまで手書きの台帳で牛のエサや体調の管理をしていましたが、クラウド上に自動的に情報を蓄積することもできるようになります。
小林晋也社長
株式会社ファームノートの小林晋也社長は、この取り組みを続けることでさらに牧場は進化するといいます。
目指しているのは牧場経営を自動的にコンサルティングしてくれる仕組み。こうした方がいいよと次々にアドバイスをしてくれる存在を作る。