アメリカのラスベガスで1月9日、世界最大の家電見本市「CES(Consumer Electronics Show)」が開幕しました。
18万人の来場が見込まれていて、約4,000の出展企業は商談のビッグチャンスだと捉えています。
そうした中、日産自動車はベンチャー企業を支援するファンドを設立すると発表しました。
優れた技術をもつ企業の囲い込みを図ります。
日産自動車株式会社
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私たちが自前でやるには限界がある。違う意見も取り入れて課題に取り組み必要がある。
日産自動車のカルロス・ゴーン会長が発表したのは新興企業を支援するファンド「アライアンス・ベンチャーズ」。
日産と連合を組むルノー、三菱自動車の3社で出資します。
電気自動車や自動運転、人工知能などを手掛けるベンチャー企業を対象に年間約220億円、5年間で最大1,120億円を投資する計画です。
自動車を作るだけでなく外部との連携で車と新たな可能性を切り開く。
技術革新のスピードが増す中、世界市場で生き残るため模索しているのです。
本田技研工業株式会社
[blogcard url="http://www.honda.co.jp/"]
有力なベンチャーを求める企業は日産だけではありません。
2018年、自動車やバイクではなくロボットを出展したホンダです。
本田技術研究所の松本宣之社長は、
ロボティクス社会の実現に向けて、ここにいるみなさんと積極的に協力したい。
宇井五郎記者、
今回、ホンダが出展している「C18」です。天井が上がってきましたが、こちらは移動式のカフェなどに使えるんじゃないかと出展したということです。
ホンダが手掛けるのは車の基本構造である車台部分です。新しいサービスに使えるような本体部分を共同開発するパートナーをCESを通じて募っています。
ベンチャー企業
こうした自動車メーカーの動きをCESに出展しているベンチャー企業も歓迎しています。
ロシアのベンチャー企業「Cognitive Techologies」、自動運転のソフトウェアを開発しています。
参入して1年だが主力メーカーから7つの契約が取れた。うち3つはCESで獲得した。
イスラエルの半導体メーカー「Valens」。
音響や映像向けの製品を作っていたが、今は自動車向けの製品に力を入れている。
アメリカの通信アンテナメーカー、
自動運転の分野では多くのチャンスがある。たくさんのメーカーが寄ってくる。
まるで売り手市場といった様子です。
世界最大の家電の見本市、自動車メーカーが新興企業を取り込む動きも加速していきそうです。