[WBS] 米中貿易摩擦で思わぬ余波・・・世界のクリスマスに暗雲!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

アメリカと中国の貿易戦争が2018年のクリスマスに思わぬ影響を及ぼすかもしれません。

トランプ政権は近く160億ドル相当、日本円にして1兆8,000億円相当の製品に対して高い追加関税の発動を検討しています。

この追加関税の余波を懸念しているのが世界のクリスマスを支える中国のある街です。

義烏

館鼻岸壁朝市 | 青森県八戸市に突如出現する超巨大朝市
...

中国浙江省義鳥。

人口およそ120万人の地方都市です。

街中にはいたるところにサンタクロース。

そしてクリスマスの文字が踊ります。

市場の販売員は、

義烏は「クリスマスの故郷」なんです。7~8月が1年で一番の書き入れ時。

世界に流通するクリスマス用品の6割以上を生産している義烏。

外国人バイヤーの姿も多く見られます。

ロシア人バイヤーは、

品数が多くて多彩。

義烏なしではロシアでクリスマスは祝えない。

急速な販路の拡大を背景に輸出額は2017年、およそ240億円に上り過去最高を更新。

街の基幹産業として根付いています。

北京支局の山口博文記者、

年末のクリスマスに向けて早くも生産。販売のピークを迎えている義烏。

しかしクリスマス産業に携わる人々の間である不安が広まっています。

楊蘭花さん

クリスマスツリーを販売している江紅聖誕の楊蘭花さん。

商売を始めて15年、この道一筋のベテラン販売員です。

そんな楊さんが最も気にしているのが、

ツリーの材料としてPET、PVC、PEと呼ばれるものを使っている。

貿易戦争が私たちの日常に関わってくるなんて。

例えばPVCはポリ塩化ビニル、いわゆる塩ビと呼ばれるものでプラスチック材料のひとつです。

ツリーやリースを始め、こうしたプラスチック材料は多くのクリスマス用品に使用されていますが、実はアメリカからの輸入に頼っています。

近くアメリカと中国は160億ドル相当の互いの製品に25%もの高い追加関税の発動を検討。

塩ビも含むプラスチック材料の一部も中国側の対象品目に含まれるため製造コストの上昇に見舞われることになります。

米中貿易摩擦の思わぬ余波。

バイヤーとの商談でも・・・

インド人バイヤー、

枝が220本ついたツリーを100個(本)仕入れたい。

いいですよ。

ツリー1本あたりの値段は?

上がる可能性がある。7月6日から貿易戦争が始まりさまざまな価格が上昇している。

ツリーの原材料も高騰していて本来100元(約1,700円)だが2割増しになる可能性がある。

その値段は受け入れられない。

結局、値上がりする可能性を理解してもらい受注することができましたが、

最大3割の価格上昇になる可能性もあり許容できない負担になってしまう。

華洪文化用品

こうした中、製造現場では制裁の発動に備える動きも出ています。

華洪文化用品の冉紅燕総経理は、

これは紙とウレタンが材料で1日2万個製造している。

中米貿易摩擦で材料が高くなる前に紙や木の製品の生産に移行した。

世界15ヶ国に輸出しているこちらの工場では追加関税の対象となっているツリーやリースなどをこの時期に製造していました。

しかし先手を打って紙や木といった追加関税の対象から外れた材料を使った製品の生産に切り替えたといいます。

いまのところ米中貿易戦争の影響に対する政府からの支援はありません。

工場の経営者は切り抜けることが精一杯だと話します。

制裁の影響を受けない紙などの材料も現在値上がりしているので利益は薄い。

非常に心が痛む。

激しさを増す米中貿易戦争。

世界のクリスマスにも影響を及ぼしそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました