2019年10月に予定されている消費税の増税とリフォーム業界について。
消費税10%への引き上げで懸念されているのが増税後の買い控えです。
政府は住宅などの購入時に減税を行うなど買い控えの防止策を6月頃にまとめる骨太の方針に方向性を盛り込む見通しです。

こうした増税をめぐる動きを企業側はどう捉えているのでしょうか?
リフォーム業界の展示会を取材しました。

リモデル.jp
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5月17日から始まったTOTO、大建工業、YKK APの3社によるリフォームの展示会「TDYモデルコレクション2018」。

「ペットと暮らす」など10種類のテーマでリフォームを提案しています。

一番目立つ中央で展示されているのが子育て世代向けの部屋です。

YKK APの堀秀充社長は、
見た目はほぼ新築と変わらない。抵抗感がないのが今の30代、40代。

首都圏は2016年に中古マンションの成約件数が新築マンションの販売戸数を逆転。

いま中古住宅を買い、リフォームをして住む子育て世代が増えているのです。

背景にあるのは住宅価格の高騰。
首都圏は新築マンションの平均価格が6,000万円以上。中古なら3,400万円ほどと大きく差があります。

新築にこだわるよりも立地の良さや広さで中古を選ぶといいます。
子育て世代が選ぶリフォームとは?
子育て世代が選ぶリフォーム
YKK APの広報室、河合知恵子室長、
ベランダにつながる窓の手前に間仕切り戸を設けています。

ガラスで区切ったスペースを室内に作りました。

子供の遊び場として使ったり、洗濯物を干すこともできます。

間仕切りには割れにくい強化ガラスを使いデザインと安全性の両方を兼ね備えました。

台所から一続きの空間にして家族団らんと家事のしやすさを重視するのが子育て世代のリフォームの特徴だといいます。

またこちらの部屋はブームになっているベランダでの食事を叶えるため室内と外の段差をなくしベランダの床の材質も室内と見た目を合わせました。

外で食事をする際にワゴンに載せたまま運べる。室内と屋外がつながって見えるのでより広く感じられる。

消費税増税
実はリフォーム業界には消費税の増税に苦い経験が…
8%になった前回、2014年の駆け込み需要の後、市場の縮小が続いています。

政府が検討する増税の緩和策で懸念は払拭されるのでしょうか?
YKK APの堀秀充社長は、
エコポイントがあったときに、それだけでものすごく皆さんが反応した。行政が政策を打つと需要を喚起することがあるので非常に期待している。
