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[WBS][北京オリンピック×WBS]競技以外にも課題も続々…「雪」は?

ワリエワ選手の問題だけではありません。この2週間、スキージャンプのスーツ規定違反、それからスノーボードハーフパイプの平野歩夢選手に対する採点など、競技をめぐるさまざまな問題点が浮き彫りになっています。

WBSではさらに競技以外の課題にも注目しました。その一つは冬のオリンピックに欠かせない雪です。

人工雪 水資源が枯渇!?

アルペンスキーやボブスレーの競技が行われている延慶区。

北京中心部からおよそ70キロ離れたそのエリアを訪ねると…

音を立てて動いていたのは会場を整備する圧雪車です。

田口智也記者。

こちらのスキー場はおほんと人工雪で作られています。会場にはたくさんの雪を作る機械も置かれています。

コースに沿ってずらりと並ぶのは人工の雪を作る機械。

今大会ではおよそ300台が稼働しています。

人工降雪機は気温が0度以下のときに水を噴射して凍結させ、雪を作り出します。

実は延慶区などでは2月の降水量が札幌の5%前後とほとんど雪は降りません。

3、2、1。

去年11月には化学物質を搭載したロケットを空に打ち込み、雪を降らせる作戦も。

しかし、天然の雪は足りず今回のオリンピックは史上初めてほぼ100%の人工雪でまかなっています。

イギリスの大学などが発表した報告書では人工雪による自然への悪影響を指摘。

ラフバラ大学などの報告書。

推定2億2,000万リットルもの化学処理させた水を機械で凍らせたものだ。

膨大なエネルギーが必要でコストもかかり水資源の枯渇も懸念される。

組織委員会は環境への影響ないと反論します。

北京冬季オリンピック組織委員会の厳家蓉報道官。

われわれの人工雪システムは世界で最も先進的で、節水効率が良く高性能だ。

人工雪を作るのに必要な水量は限られていて、地域の水の使用と生態環境に影響を与えない。

その水源地の一つを実際に訪ねると…

北京支局の佐藤真人記者。

北京市の競技会場につながる道は警察によって封鎖されています。

主要な水源へつながる道は通行できない状態に。

さらに予備の水源になっている湖では看板に飲料水のための水源地と書かれています。

本来は飲水の水源ですがオリンピックが優先されているようです。

イギリスの大学などの報告では人工雪は天然の雪に比べて硬く、選手にとって危険性が高いと指摘しています。

日本の選手団からは…

日本選手団の原田雅彦総監督。

人工雪の会場は非常に戦いには合っているという反面、回転系の競技では非常に危険性も伴う。

女子スロープスタイル前回大会の金メダリスト、ジェイミー・アンダーソン選手からも…

絶対に転倒したくない。防弾氷のようだ。

雪の少ない北京で史上初の夏冬開催を謳って開かれた今大会。今後の冬のオリンピックの在り方に疑問を投げかけています。

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