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[WBS][北京オリンピック×WBS]大会支える若者のホンネは…?

2022年2月19日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

北京オリンピックも残り2日となりました。日本は過去最多のメダル獲得数に沸いていますが、今回は競技以外の部分でもなにかとニュースが多い大会となっています。

大会終盤になり組織委員会側が成果としてアピールしているのがコロナを抑え込んだ安全な大会運営です。2月18日に会見したIOCのバッハ会長もバブル内の陽性率0.01%で世界で一番安全な場所がバブル内などと述べ大会運営を絶賛しています。

組織委員会が安全面のほかに成功の証としてアピールしているのが大会の運営に携わるボランティアなどの若者たちの存在です。実際に大会を支える若者たち話を聞くと現実的なホンネが見えてきました。

ボランティア 若者たちのホンネ

IOCのバッハ会長を囲み、大会のテーマソングを合唱するのはボランティアの若者です。

その人数はメディアセンターだけでも500人以上。実は彼らは北京市内などにある6つのトップレベルの大学から集まっている学生です。

一方こちらはメディアセンター内にある競技映像を世界に配信する機関"OBS(オリンピック放送機構)"の拠点。

今回特別に許可を得て中を見せて頂いています。たくさんの若いスタッフが働いていますが、実は研修制度にみなさん参加しています。

OBSでは開催国の優秀な若者を募集し、働きながら学んでもらう制度を設けています。

OBS研修担当者。

現地の人材を獲得するのは重要。

地元のためにベストを尽くしてくれる。

参加している北京の大学生は…

オリンピックに関われるのはとても光栄なこと。

多くの学生が喜びを口にする一方、別の事情も…

毎回リストを確認して、名前があればメディアキットを渡してください。

学生。

わかりました。

メディアセンターで世界中の関係者と接する業務を希望していたこちらの学生。その理由はは…

将来は国際的な組織で働きたい。この経験は就職の際に武器になる。

オリンピックでの経験を重視する背景には卒業後の厳しい環境があります。

中国全体の失業率が5%程度で推移する中、16-24歳の若年層の失業率は全体の3倍近い数字で高止まりしています。

今年、中国で大学や大学院を卒業する予定の若者は1,000万人以上。日本のおよそ16倍にのぼります。

少しでもいい職業に就こうと学生たちも経歴に箔がつく活動を求めているのです。

オリンピックでの時間は私の人生にとってとても有益だったと感じている。

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