[WBS] 北京モーターショー開幕!日本メーカー「新エネルギー車」を続々投入!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

世界最大の自動車市場である中国で北京国際モーターショーが開幕しました。

いま中国ではEV(電気自動車)や家庭用コンセントで充電ができるプラグインハイブリッド車など、いわゆる新エネルギー車が急速に普及しています。

補助金やガソリン車への規制など政府の後押しもあり2017年の販売台数は77万7,000台と5年前の約11倍に増加しました。

さらに政府は2020年に300万台の販売目標を抱えていて今後も中国の新エネルギー車市場は拡大する見通しです。

こうした急成長市場に日本の自動車メーカーはどのように挑むのか?

その戦略を取材しました。

北京モーターショー

世界最大の自動車市場である中国。

北京国際モーターショーが開幕しました。

北京支局の五島尚武記者、

1,200もの企業が集まった今回のモーターショー。注目はEV(電気自動車)です。

日産自動車株式会社

人気車種のリーフを持つ日産自動車が発表したのは中国専用のEV「シルフィ ゼロ・エミッション」です。

日産自動車の西川廣人社長は、

発表したシルフィはど真ん中のセグメント。ど真ん中でかつドル箱の主流の車。そこをEV(電気自動車)で出していくと。

「シルフィ ゼロ・エミッション」はリーフをベースにした車で1回の充電で338キロの走行が可能です。

またライトを青くするなどデザインも中国のユーザー好みに変更しました。

2018年中に現地生産を始める予定です。

充電をするのは車のフロントのこちらです。中国の規格に合わせたものとなっています。さらに中に使われている電池も中国製で中国での増産体制を整えています。

日産は2022年までに中国で新たに20車種の電動車を投入する計画を立てています。

西川社長は、

正直に言うとちょっと遅かった。もっと攻勢をかけたかった。

本田技研工業株式会社

一方、電動化元年を打ち出したホンダが新たに発表した「理念EV」。

中国で人気が高いSUVです。

ホンダの八郷隆弘社長は、

中国はホンダにとって最重要の市場。2030年にはグローバルでの自動車の販売台数の3分の2を電動化する。

トヨタ自動車株式会社

そしてトヨタ自動車は中国での主力セダン「カローラ」と「レビン」のプラグインハイブリッド車を初公開。

トヨタはこれらの車種を含め、2020年までに中国で10の電動車を投入することにしています。

なぜ日本の自動車メーカーがこぞって中国でEVを発表するのでしょうか?

実は中国政府は2019年以降、自動車メーカーに一定の割合のEVやPHV車の生産・販売を義務付けているのです。

BYD

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ある中国の自動車販売店を訪ねてみました。

店内に大きく掲げられていたのは「新エネルギー車」の文字。

売り上げの9割が新エネルギー車だといいます。

この日、新車を受け取った夫婦。

初めての車、感激です。

購入したのはプラグインハイブリッド車です。

選んだ理由は、

補助金が出るので手ごろ。この車は20数万元(約400万円)だけど補助金が出てプレッシャーが減った。

この車を購入する場合、国などから価格の約15%、3.3万元(約56万円)の補助金が出ます。

対象となっているのはほとんどが中国メーカーの新エネルギー車です。

こうした保護政策のもとで中国メーカーは着々とシェアを伸ばし、中国の新エネルギー車販売全体の9割を占めます。

最大手BYDは新エネルギー車販売台数で3年連続世界1位となりました。

BYDの王伝福董事長は、

自動車産業は歴史的な転換点。BYDが車をつくる新時代を開く。

今回のモーターショーでもセダンやSUVなど3種類の新エネルギー車を発表しています。

エンジン車では出遅れた中国メーカーですが、新エネルギー車で世界をリードしていこうというのです。

中国が50%の「外資出資規制」緩和

一方でこんな動きも・・・

中国政府は4月に入り、これまで最大50%の出資しか認めていなかった自動車産業への外資規制を緩和すると発表。

まずはEVなど新エネルギー車の規制を今年中に撤廃します。

2020年には商用車の規制が外され、2022年に乗用車の規制が撤廃される予定です。

本田技研工業(中国)投資の水野泰秀総経理は、

中国企業と50:50でやっていくほうがメリットは多いとみている。

日産自動車の西川廣人社長は、

われわれから「今なにか変える」というモチベーションは全くない。

専門家は外資規制の撤廃が日本メーカーにすぐには影響しないとみています。

野村證券エクイティ・リサーチ部の桾本将隆マネージング・ディレクターは、

日産・ホンダ・トヨタも中国での合弁は収益面でも台数面でもうまくいっている。中国企業と関係が崩れたり、現地のパートナーが合弁に力を入れなくなったり、リスクを考えるとあまり動かないのでは。

開放されつつある中国市場で日本メーカーが勝つために必要なものは・・・

中国の消費者の間では日系メーカーがEVやハイブリッドでリードしているという認識は強くない。商品投入を通じて日系メーカーのハイブリッドやEVの強さというのを中国の消費者に認識を深めてもらうことが重要。世界の自動車大手が中国市場でここから激突していくという局面なのでは。