メルカリに代表されるフリーマーケットアプリですがユーザーの半数以上は20代から30代と若く、スマホやパソコンが苦手なシニア世帯の開拓が進んでいませんでした。
そうした中、フリマアプリ「ラクマ」を展開する楽天は1月29日に新たなサービスを開始しました。
狙うのはシニア世帯の家に眠る宝の山です。
株式会社ベアーズ
[blogcard url="https://www.happy-bears.com/"]
東京・中央区。
こちらに住む安達さん夫婦にはある悩みごとがあるといいます。
古い物がどんどん積み重なってしまって変なものがいっぱいある。
安達さんが処分を考えているものの一つがこちら。
「古そうな木箱ですね?」
これは七宝焼。
この花瓶を包んでいた新聞紙を見るとなんと昭和61年のもの。
30年以上も家の中で眠っていました。
こうしたものが家の中に溢れかえり、手狭になってしまったため不要なものの処分を考えているのだといいます。
そんな安達さんのもとを2人の女性が訪ねてきました。
家事代行サービスを提供しているベアーズのスタッフです。
2~3ヶ月に1度、水回りなどの掃除のためにベアーズのサービスを利用しているという安達さん。
いるものといらないものがあるので片付けてほしい。
台所の床下に眠る大量の食器の整理。
ただ、この日の作業はいつもと少し様子が違うようです。
ベアーズのスタッフは、
売りたい物を区別する手伝いをして出品代行に商品を出してもらう。
楽ラクお助け隊
実はこれ、1月29日から始まった新たなサービス。
ユーザーの家を片付けた際に発生した不用品をフリマアプリに出品して販売するというものです。
主体となっているのはフリマアプリ「ラクマ」を運営する楽天です。
楽天の長谷川健一朗さんは、
PC・スマホの操作に不慣れな主に高齢者を対象に考えている。
7.6兆円の経済価値がある不用品が家庭に眠っているという数字が出ていて。
まだ開拓されていない市場がある、そこを掘り起こす。
一方、安達さんのお宅では売却するものの整理が終わっていました。
これらは出品代行サービス「トリクル」が回収し、検品や値付けをします。
あの花瓶は…
3万5,000円の値段が付きました。
3万5,000円なら妥当だと思う。買う人にとっては安いと思う。
このサービスは東京23区内で提供され、3時間で1万7,900円の基本料金に加え、スタッフの交通費が掛かります。
またラクマでの売上げの30%と商品の送料は出品代行のトリクルへと支払われ、残りを出品者が受け取る仕組みです。
整理をするにはいい機会だと思う。「ありがとうございます」という気持ち。